バリューファーストでは新卒採用を積極的に行っています。
新卒採用といえば未経験での採用になりますが、Webメディアの運営では集客のために毎月何百万円もの広告費を投入することもあり、大きなお金を動かしているプレッシャーを感じることもあります。
そこで、入社3年目を迎えたメンバーに未経験からどのように知識を身に付け、ひとつのWebメディア運営を任されるようになったのかを話してもらいました。
学生時代にWebマーケティングに興味を持った理由や、担当するWebメディアをどのように黒字化したのか、入社から1年で直接の上司が退職する経験などを知ってもらうことで、バリューファーストという職場環境や、ここでの入社後の成長イメージを持ってもらえたらと思います。
東京の大学で、主に経済学を学んでいました。
経済のメカニズムや人々の生活に関わる仕組みを論理的に学んだり、ゼミでは生産管理論を専攻し、工程設計や生産企画など、生産現場でのオペレーションの最適化について学んでいました。
その前の中高の6年間は、親元を離れて函館にある全寮制の中高一貫の進学校で学んでいました。
実際、同じ高校の中でトップクラスの成績の人は、東京大学に進学していました。
寮生活は想像以上に厳しく、勉強面では、義務自習というものがあって、一日に4時間ほど強制的に自習勉強しなければなりません。
寮の場所も周囲に遊ぶところがほとんどない場所で、携帯電話やパソコンなどの電子機器も持ち込み禁止だったので、インターネットも見れず、かなり閉鎖的な生活をしていたと思います。
姉が先に中学受験をしていて、函館にある女子校に入学したんです。
それで函館という街に興味を持ったことと、親元を離れたいという気持ちもありました。
地方の中高一貫校は比較的早い時期に入試の合否が決まります。
当時は早めに受験を終わらせたいという気持ちも強かったです。
はい、そうです。
子供の頃から高校を卒業するまでは勉強だけの厳しい生活でした。
その反動もあって、高校卒業後はまずは東京に戻りたいと思いました。
東京の大学に入り、他の同年代の人と同じように楽しい情報に囲まれた生活を送りたいという気持ちが強かったですね。
将来の仕事について具体的に考え始めたのは就職活動が本格的に始まった大学4年生の頃ですが、Webマーケティングという今の仕事をなんとなく意識しはじめたのは大学3年生の半ば頃だったと思います。
私は、中高の6年間、インターネットに触れてこなかったというのもあり、大学生になって出会ったデジタルやウェブ、SNSというものにとても面白さを感じました。
ネット環境の便利さに、特別なありがたみを感じていて、それで、デジタル関連、ウェブ関連、SNS関連の仕事に将来就きたいと思いました。
4年生になる前の3月頃に本格的に就職活動をスタートしたのですが、
その時期は大手企業のエントリーが始まる頃で、最初の数ヶ月は大手企業ばかりにエントリーしていました。
有名インターネット企業やその子会社、ゲーム会社にもエントリーしました。
ところが、就活が進むなか、Webマーケティングの仕事に興味を持ちはじめましたが、大手企業だと営業職が多く、Webマーケティングの実務を担当できる会社が少ないことに気づいたんです。
それで、夏頃になって視野を広げてベンチャー企業を見るようになりました。
バリューファーストは、就職情報サイトで見つけて、興味を持ちエントリーしました。
ホームページを見た時に、社員のインタビュー記事が顔写真付きで掲載されていて、内容を見ると会社の雰囲気や仕事内容が自分に合っているのではないかと感じました。
ホームページに書かれていた「時間が経つほど「選んでよかった」という言葉も、情報が閉ざされて育った私にとって、インターネットで良い情報と出会えることの価値がイメージできてとても魅力に感じました。
面接は3回ありました。
最初は人事の方、入社後に直接の上司となる事業部の責任者とも面接を行いました。
最後は代表の佐野さんと人事の方との面接でした。
その間に適性検査もありましたね。
バリューファーストの面接は、対応した方々の物腰が柔らかかった印象があります。
他社ではスキルや経験を重視した質問を淡々とされ、回答するという形式的な面接が多かったですが、バリューファーストは会話形式で面接が進み、人としての関係性を大切にしている会社だと感じました。
9月頃に内定が出たのですが、非常に嬉しかったです。
他社の選考も進んでいましたが、気持ち的には最初からバリューファーストに決めていたので、
内定をもらった瞬間に他社の選考を辞退し、即入社を決めました。
インターネット広告の運用経験がなかったので、何か勉強する必要があるか社内の方に聞いたのですが、「何もしなくて大丈夫、残りの学生生活を楽しんでください」と言われたので、本当に学生生活を満喫しました。
最初はYahoo!などに掲載する広告の文章作成を担当しました。
検索エンジンの検索結果の上位に表示される広告文を考える仕事でした。
脱毛に関するメディア事業や着物などの買取りメディア事業の立ち上げが進行中だったので、その両方に関わる広告文の作成に取り組みました。
会社には独自の広告効果を測定するツール「アドクリック」というものがあるのですが、
このツールがユーザーの行動を数値化します。
例えば、広告をクリックした率やその先のランディングページからどこに遷移したかなどを割合で出してくれます。これらの数値を指標として施策を考えます。
広告クリック率が低ければ広告文の訴求に問題があるのではないかと判断したり、ランディングページからの遷移率が低い場合は、ページ内のクリエイティブや他の要素に問題があるかもしれないと仮説を立て、改善を繰り返していくのです。
入社したての頃なので、少し記憶が曖昧ですが、訴求する広告文が具体的だったり数字を入れると良い結果が出やすかったと思います。
一方で、表現を凝ってオリジナリティを出しすぎてしまうと、その後の数値が伴わないことが多かったように思います。
最初は自分の考えや仮説で進めていたのですが、数値を基に改善を繰り返すことで徐々に結果がついてくるようになりました。
入社して1年目の夏には、主に着物の買取に関するWebメディアの広告運用を任されるようになりました。
入社1年目の夏過ぎ頃、私が作った広告文がYahoo!の検索結果の上位に安定して表示されるようになったことです。
特に、「着物」で検索したときに1番に表示された時は、多くの競合を抑えての1番だったので非常に嬉しかったです。
広告費の大きさにも影響しますが、Yahoo!は広告メディアという側面と検索エンジンという側面があるので、
広告文の内容がユーザーのニーズに合っているかどうかや広告文とリンク先のページの内容が一致しているかも評価されます。
正確な数字を出すのは難しいのですが、例えば1番に表示されていた場合は1日に10件の申し込みがあったとすると、それが2番や3番になると、その数が6件とか4件に減ったりします。
最初は正解がわからないので、正解に近いキーワードを見つけるために、まずは思いついた仮説を次々と数をこなしてみるところから始めました。
そして「アドクリック」というツールを使って結果を具体的な数値でみて、費用対効果の良いキーワードを広げていきました。
効果の出やすいキーワードの傾向が見えてきたら、そこから徐々に方向性をつけて、さらに広げてみるという形です。
常に数値を見ながら、ユーザーのニーズと打ち出しを合わせていく形です。
基本的には、面接も担当していただいた直属の上司がメンターとして教育を担当してくれました。
入社当時から約1年間、こちらから気になったことを提案できたり、相談を受けられる環境を用意してくれました。
私のデジタルマーケティングの知識はほぼこの上司から教わったものです。
入社後、1年くらいで任されてきたと感じたのですが、それまで波はありました。
ただ、任されてから半年くらいで黒字化できたので、費用対効果が見えてくると任せてくれるのかと思います。
それらの経験を踏まえ、別のWebメディアも担当させていただくことになるのですが、そちらは最初から立ち上げの段階から私の裁量でしたが、早い段階から黒字化できました。
自分の裁量で運用を任され、安定して黒字化できることで、認められるんじゃないかと思います。。
基本的には全て任せていただいていて、その配信するキーワードの選定でしたり、打ち出す広告文の内容、一日の広告費、どれぐらい使うか、どれぐらいで抑えるかっていうところも含めて担当しました。
もちろん事業部全体で共通の方針もあるので、そこは事業部のみんなで考えるっていうことになるんですけど、その他の部分はある程度ほとんどは任せていただいてました。
それまで検索広告の運用から、さらに今はディスプレイ広告という画像を使った広告の運用もやっていますが、だいたい4~500万円くらいを毎月運用しています。
最初の1ヵ月や2ヵ月は、月に数十万とか数百万規模の広告費をポンと渡されて、担当する時は、その金額を使っていくら効果が出たのかという数値が明らかに出てくるので、すごく不安でした。
もし、広告で結果が出せないと、毎月ただただ広告費がすり減っていくというわけですから、怖さはありました。
その怖さで、業務時間外もちょっとパソコンを開いて見ちゃったりとかもしました。
けれども、広告運用というのは最初にある程度広告費をかけないと効果が検証できないので、最初の広告費がすり減っていくのはしょうがないというところがあります。
そこで、徐々に広告運用ってこういうものなんだ、最初のうちは仕方がないことなんだと、徐々に慣れてきましたので、今はそこまでのプレッシャーはないです。
予測していた面白さでいうと、入社前に抱いていたWebマーケターのイメージは、広告の表現ひとつで、収益を劇的に変えることのできる華やかな職種であると考えていました。
実際、広告の表現によって収益が変わるという面白さは確かにありました。
つまり、華やかな部分があるということです。
ただし、広告の表現だけで劇的に変わるというのではなく、実際には仮説を立てた提案から実行、数値を見ながら分析し改善するというPDCAサイクルをひたすら回す地道な作業あっての結果であるということは、当初のイメージとのかけ離れていました。
そうですね。意外と作業としては地道なことが多いというところが、入社前のイメージとは違った点です。
面白いのは、収益をあげるためにどう取り組むかは、運用する人によって結構違っていて、訴求する文章などのクリエイティブを変えるところから手をつける人もいれば、遷移させるページを変えて試してみる人もいることです。
そこで、自分なりの考えを持ち、人と違う取り組み方を見出した時に、それが当たって、成果として数値に現れた時は面白いなと感じます。
そうです。もちろん、いろんな運用を試しても結果が改善されずに赤字が続けばメディアは終了しますが、今は、黒字化もできていて、担当しているWebメディアは順調に育っていると感じます。
まず、バリューファーストの良さをお伝えしたいのですが、本当に完全未経験から入社できるという点です。バリューファーストは、教育体制が本当に整っていて、上司がしっかりサポートしてくれます。
社内のマニュアルも豊富で広告運用に関するものも整っているので、安心して取り組むことができると思います。
あと、ベンチャー企業特有の点として、早い段階から裁量権を与えてもらえるため、実践的にスキルを身につけることができるということです。
私も入社1年も経たず、ひとつのWebメディアの広告運用を数百万円という予算を預かって数値をみながら運営しました。
自分の実力や生み出した成果がダイレクトにわかるのは自身の成長を知るためにはとても大事だと思います。
そうですね。必要な覚悟として、忍耐力と継続力は非常に重要だと思います。
広告運用の特性上、すぐに結果が出ないことが多いです。
施策を提案してから実行、分析、改善までのフローをひたすら回し続ける必要があるので、とても継続力が求められます。
結果が出るまで、耐えながら改善を継続させられるかというところは、マーケティングに関わる人にとっては必須だと思います。
まずは検索広告とディスプレイ広告といった広告運用スキル、そしてWebマーケティング周り全般の知識だと思います。
これらのスキルを実践的に学べたことで、広告費の細かい調整やクリック率、コンバージョン率の改善を行い、広告配信の最適化をすることでクライアントや社内の期待にも応えられるようになったと思います。
また、広告運用に欠かせないデータの分析力や論理的思考力も身に付いたと思います。
これまで問題解決や施策を打ち出すプロセスを繰り返してきたことで、論理的思考力やデータ分析力が鍛えられました。
広告の成果を高めるためのアプローチもより洗練されていったのかなと思います。