今回は、ジュニアNISAについて解説していきます。
本記事の内容:
ジュニアNISAをはじめようと思ってる・情報収集したい方向け
- 特徴やメリット・デメリットを解説
- 学資保険と比較!
ジュニアNISAはその名の通りこども専用のNISA口座です。
カンタンに言うと、ジュニアNISA口座で運用した商品に利益が出た場合、その利益に対してかかる税金が非課税になる制度です。
お得な制度ですが、認知がかなり低いです…。そもそもNISA制度自体の認知が低い。
参考:つみたてNISA、8割超が「知らない」 – 認知度調査で
※2017年の調査なので少し古い情報ですが、現在もそこまで変わってないと思います。
今回は、ジュニアNISAの概要からメリット・デメリットや実際に使っている方の評判を網羅したまとめ記事となっています。
よく学資保険とも比較されますね。両者の比較もしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。お子様の未来のために1番いい方法でお金を残しましょう。
タップできる目次
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAは少額投資非課税制度という国によって決められた制度です。
1番のメリットは運用益が非課税になること。(通常なら約20%の税金がかかります。)
0歳〜19歳までの方が対象で、年間80万円の非課税枠があります。
ジュニアNISA以外につみたてNISAや一般NISAもあります。
NISA(少額投資非課税制度)とは?
利益に対して約20%かかる税金が非課税になる制度のことです。
投資目的・年齢などに合わせて、「ジュニアNISA」「一般NISA」「つみたてNISA」が選べます。
※毎年決まった非課税投資枠が設定されています。
そもそもジュニアNISAの前提として、その名の通りこども専用のNISAです。
投資できる商品は投資信託やETFなどのあらかじめ決められた商品に限るという条件があります。
ジュニアNISAとNISA/つみたてNISAの違い
ジュニアNISAとその他のNISAは、非課税期間や投資枠(限度額)に違いがありどちらもメリット・デメリットがあります。
まずはカンタンな違いを一覧で比較しています。
▼つみたてNISAと一般NISA 比較
年間の非課税投資枠や期間、対象商品などに違いがありますね。
特に大きな点は、ジュニアNISAは0歳〜19歳までに限定されていること、そして途中払い出しが不可なことが特徴です。
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ジュニアNISA:メリット・デメリット
ここからはジュニアNISAのメリット・デメリットを確認していきます。メリットはもちろんなんですが、デメリットもしっかり把握することは大事ですよ。
メリット
- 税金がかからない!
- 長期的な運用に対応している(最大20年)
デメリット
- 元本保証されていない
- 18歳まで引き出し不可
- 損益通算ができない
- 1つの証券会社でしか開設できない(変更もできない)
ひとつひとつ解説していきます。
メリット①:税金がかからない!
ジュニアNISAは運用益に対し税金かからないことが一番のメリットです。
国内で株式や投資信託で利益が出た場合は、約20%※の税金がかかります。
※正確には、20.315%(所得税:15% + 住民税:5% + 復興特別税:0.315%)
ジュニアNISAではこの税金が一切かかりません…!言い方を変えると+20%リターンが増えると言ってもいいですね。
この場合の利益とは…売却益と配当金・利息も含まれます。
- 売却益:上記の図の通り。安く買って高く売れた場合に出た利益
- 配当金・利息:株式などを保有しているときにもらえる配当金や利息
つまり、投資したときに出た利益はすべて非課税になるといったものです。
当たり前ですが、一番のメリットです。
メリット②:長期的な運用に対応している
積立投資の基本は、長期的に運用すること。長期的に運用することでリスクが限定的になりリターンが安定します。
ジュニアNISAは18歳まで引き出し不可、強制的に長期的な運用になります。(とはいえ引き出し不可はかなりデメリット。後述します。)
デメリット①:元本保証されていない
ジュニアNISAの前提は、株式や投資信託を行うこと。預貯金とは違い価格変動するので利益が出るときもあれば、減るときもあります。
預貯金とはまったく性質は異なると思ってください。
とはいえ、先ほども言いましたが長期的な運用になるとリスク・リターンが安定くるのは間違いありません。
預貯金として保管していてもお金は増えません。ジュニアNISAは運用次第でお金が増える可能性があるのです。
預貯金と運用額のバランスの見極めが重要ですね。
デメリット②:18歳まで引き出し不可
大きなデメリットとして認識してください。
ジュニアNISAは、3月31日時点で18歳である年の前年12月31日までの間は原則として払い出しができません。資金がロックされてしまいます。
原則、途中は途中払い戻しはできません…。
なので、18歳以降の資金として使用可能です。大学や短大、専門学校への費用として使うことができます。(もちろん他のことに使ってもOK。使い道は自由ですよ。)
とはいえ、急などうしても売却しなければいけないときは、引き出し可能です。
引き出しにはジュニアNISAの廃止、それまでの運用益に対して課税されると言った条件があります。
※災害など、例外的に必要な場合は非課税となるそうです。
デメリット③:損益通算ができない
通常の株や投資信託売買では1年間の利益を損失を合算することができます。合算することで税金の負担を軽くすることが目的です。
ですが、ジュニアNISAでは損益通算をすることができません…。
具体的に見ていきましょう。
通常の場合
A証券会社:100万円の利益
B証券会社:50万円の損失
➜証券会社がまたがっていても損益通算が可能で、合計利益50万円が課税対象
つみたてNISAの場合
A証券会社:100万円の利益
B証券会社(ジュニアNISA口座):50万円の損失
➜損益通算ができないので、A証券会社利益100万円が課税対象
このように仮に損失を出してしまったときでも損益通算できないので、課税対象額は減額されないということになります。
金額が小さければそれほどですが、大きくなればなるほど影響が大きくなります。
とはいえ、お子様の口座でジュニアNISA以外を運用する必要がないかなと思います…。
デメリット④:1つの証券会社でしか開設できない(変更もできな)
ジュニアNISAは1人につき1口座しか開設することはできません。
証券会社の数は多く、どこを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
※しかも開設後は変更不可。
そこで、おすすめしている証券会社の最適解が楽天証券です。
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楽天証券はポイント投資ができたりと成人口座では楽天証券一択です。
ですが、ジュニアNISAでは成人口座のようにポイントがたくさん貯まるサービスがあまり対象となっていません…。
唯一、対象となっているのが「投資信託資産形成ポイント」です。
投資信託を50万円以上保有している方に限り、楽天証券内で使える資産形成ポイントが付与されます。
毎月末時点で保有してる投資信託の金額に応じポイント付与
- 50万円以上~200万円未満:50ポイント
- 200万円以上~400万円未満:100ポイント
- 400万円以上~600万円未満:150ポイント
- 600万円以上~800万円未満:200ポイント
- 800万円以上~1000万円未満:300ポイント
- 1000万円以上~2000万円未満:500ポイント
- 2000万円以上:1000ポイント
※資産形成ポイントは、楽天スーパーポイントとして受け取ることが可能。楽天スーパーポイントは、投資信託の購入に使えるのでとてもうれしいですね。
(ただしジュニアNISAには使えません。通常口座で使用可能です。)
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ジュニアNISAと学資保険を比較
まずは概要を比較します。
ジュニアNISA | 学資保険 | |
期待リターン/年 | -5%〜+5% | 0.2〜0.3% |
途中解約 (資金ロック) |
原則、不可 ※解約可能だが課税される |
可能 ※解約返戻金が戻るが、 元本割れの可能性もある |
特徴 | ・運用益が非課税 ・運用次第では大きく利益が 出る可能性も |
・満期まで積立てれば元本割れの 恐れはなく安全性が高い ・リターンは期待できない |
お互い、金融商品なので元本割れのリスクは存在します(学資保険も元本割れはあります)
両者、途中解約は不利なパターンが多いので、基本的には満期まで解約しない方がいいですね。
ジュニアNISAは、株式や投資信託を運用するので、それなりにリスク・リターンがあります。とはいえ、相場などの状況により大きく利益が出る可能性も。
逆に学資保険は満期まで積み立てれば安全性は高く、元本割れはほぼありません。
ですが、資金の流動性ははなく(資金がロックされる)にも関わらず、利回りが低すぎることが気になります…。
18年間で288万円を学資保険を積み立てても、+12万円程度。
「預けておくだけで12万円も増えて嬉しい!」と思った方もいると思いますが、年利回りにして考えてみると、+0.22%程度です。
例えば、楽天銀行は普通預金金利が0.1%※で学資保険の約半分ですが、元本保証・いつでも引き出し可能です…。
対して学資保険は、資金が動かせないにも関わらず年利0.22%です。
投資をしている方はすぐにわかるかと思います。「低すぎ…。」と。
なので、どちらも一長一短ではありますね。
資金に余裕がある方はジュニアNISA
以上のメリット・デメリット、学資保険との比較を踏まえた上でジュニアNISAを使うべき方はこんな方です。
ジュニアNISAをおすすめする方
今まで投資経験(金融知識)があり、資金に余裕がある方
➜ 子供の資金は、なるべく減らしたくない。なので安定した投資信託や金融商品を選ぶことができ知識が必要。
さらに長期運用になること、資金がロックされることのデメリットを理解していて許容できる方にはおすすめです。
さらに余裕資金で利用できるとより良いです。
おすすめできる人がかなり狭まってしまったかも‥。
とはいえ、子供の資金はこれくらい真剣に考えたほうがいいと個人的には思っていますので。
「こんなの無理だ…。学資保険にしよ」と思った方へ、学資保険は個人的におすすめしません…。
>>学資保険をまったくおすすめしない理由 | それって本当に堅実なの?
https://valuefirst.co.jp/30dai/gakusihoken
もっとリスクを抑えるなら、親名義でつみたてNISA
ここまでの話でジュニアNISAのハードルが少し高くなってしまいました。
ですが、ジュニアNISAを運用するしないに関わらず、盲目的に学資保険を選択するのは賢くない。両者をしっかり比較して自分のご家庭にあった運用方法をぜひ検討してください。
子供の将来のための資金、カンタンに考えるのはあまりにも不勉強すぎると思います。
で、どちらも「ちょっと違うな…。」と思ったら運用する必要はないです。
ちなみにですが、
「子供の資金をしっかり貯めたいけど、いざというときにはお金もちゃんと引き出せるようにしたい」
という方は、親名義のつみたてNISAがおすすめです。
我が家では資金がロックされるのはやはり嫌なので、妻名義でつみたてNISAを運用しようと思っています。
そうすれば運用中の解約も可能で非課税になると言ったメリットが受けられますよ。
つみたてNISAを詳しく知りたい方は、つみたてNISAとは?メリット・デメリットやおすすめ証券会社までゼロから解説!で解説しています。
あわせて理解するとより効果的に運用できますよ。
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ジュニアNISAの評判・口コミ
「子供のお年玉やお祝いを貯金したら10年で100万になりました」という呟きを見たんだけど、自分は子供名義のジュニアNISA口座にお年玉やお祝いを投入して、インデックスファンドや成長性のある高配当株買いまくっている…10年後にはいくらになってるんだろう…
— ケロケロ (@nikoniko1192296) 2019年3月5日
最近学資保険の話があるが長男の方の学資保険も解約してジュニアNISAに当てたほうがいい気がしている。でも妻負担なのでいいかぁという気も
— alealealex (@ALEALEALEX) 2019年3月6日
金融知識がある方は、うまくジュニアNISAを活用していますね。
投資も保険も人それぞれ。
③に尽きる
③が出来てたらジュニアNISAで良いと思う。
あくまで個人的意見 https://t.co/ztHrej6ujb— はちやぎ@米国株🔰 (@CfpHachiika) 2019年3月5日
このツイートは見ておいた方がいいですよ。
このくらいの規模のジュニアNISAでも、配当・優待で年7万円くらいの期待値。なかなか侮れないですね。 pic.twitter.com/PZWHZBidkV
— へうえる (@hewell824) 2019年3月1日
約150万円で年7万円の期待値があるのは非常に効率的です。
値動きなしで考えると年利4.6%ってことですからね…。
よくある質問【Q&Aに答えます】
よくある質問に答えていきます。
よくある質問
- リスクはあるの?
- 投資してる商品は変更できないの?
- 無料で使えるの?どこの証券会社がいいの?
リスクはあるの?
ジュニアNISAに限った話ではありませんが、運用するのは主に株式や投資信託になるので価格が変動することで損失を出す場合があります。
リスクについては自分がどのくらい許容できるかという部分にもなりますし、投資ではリスクを取ることでリターンが得られるのは当たり前。
損失リスクが無理ということであれば、運用しないほうがいいでしょう。
投資してる商品は変更できないの?
変更可能です。
無料で使えるの?どこの証券会社がいいの?
もちろん無料です。
※ジュニアNISA制度は1人につき、ひとつの証券会社でしか開設することはできないため。変更は不可。
先ほど言ったように、どこに開設しようか迷っているなら楽天証券でOKです。
まとめ:ジュニアNISAを上手に活用しよう
今回はジュニアNISAのメリット・デメリットを確認しつつ、学資保険との比較も行いました。
個人的にはもっと資金に余裕が出たら使いたいですね。もしくは少額で。基本は親名義のつみたてNISA口座で運用していこうと思っています。
ご自分の家庭・家計状況を顧みてぜひ最善の選択をしてくださいね。
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