結論を言うとインデックスファンドである楽天バンガードシリーズ、eMAXIS Slimシリーズから選べばOK。その理由を詳しく解説しています。
この記事の内容
- これから投資信託をはじめようと思ってる方向け
- 投資信託の選び方:最低3項目確認!
- おすすめ投資信託:5つ選びました!
投資信託は、初めての投資の王道として過去から現在まで選ばれている投資法です。
とはいえ、これからはじめる初心者の方にとって数千種類ある投資信託の中からどれを選んだらいいかわからないのが本音。
今回は、投資信託の選び方とおすすめの投資信託をポイントも添えて紹介していきます。
※本記事を書いているぼくは1,000万円以上資産運用中、投資信託もトータル3年以上運用しています。
基本的な投資スタンスはほったらかし。リスクを抑えつつ最大限リターンを出していく運用方針です。
タップできる目次
前提として投資信託は大きく2種類
投資信託は、大きくインデックスファンドとアクティブファンドに分類されます。
インデックスファンド:
日経平均やダウ、ナスダックなどの指数に連動した値動きをするもの。コストが低くパフォーマンスは安定している
アクティブファンド:
独自の運用方針で株や債券などを運用し、インデックスファンド以上の運用を目指す。一般的にインデックスファンドよりコストが高い
- アクティブファンドは基本的にインデックスファンドよりコストが高く、インデックスファンドより高いパフォーマンスを目指しているものの、成績の悪いものも存在する。
- (もちろん、ひふみプラスやセゾン投信など好パフォーマンスな投信もありますよ。)
投資信託の分類
おすすめ投資信託の分類を確認しましょう。
投資対象
- 株式・債券・リート・混合
投資対象地域
- 日本国内・海外(先進国、新興国)・全世界
ファンドタイプ
- インデックス・アクティブ
上記のような分け方ができます。
今回紹介した投資信託の多くは、株式・海外(特に米国・全世界)・インデックスファンドを選んでいますよ。
投資信託の選び方
まずは、数ある投資信託の中からどうやって投資信託を選んでいくかをまとめました。
【初心者が選ぶ投資信託まとめ】
まずは選び方から!
✅コストの低さ
➡︎購入手数料はノーロード(0円)
➡︎信託報酬・信託財産留保額の低さ✅毎月分配型ファンド以外(分配金は再投資)
✅過去の実績をリサーチ
投資信託を選ぶときに最低この辺は押さえておきたい。
— のがたか@30代運用男子!! (@noggylog) 2018年12月17日
投資信託の選び方
①コストの低さ
- 購入手数料はノーロード(0円)
- 信託報酬・信託財産留保額の低さ
②毎月分配型ファンド以外(分配金は再投資)
③過去の実績をリサーチ
コストの低さに注目
まず見るべきポイントはコスト(購入手数料・信託報酬・信託財産留保額)が低いかどうかです。
コストが高ければ、自分の資産を圧縮してしまいます。
投資信託では年間+5%利回りが出れば優秀と言われている中で、購入手数料に3%かかってしまったらどうでしょうか?
例えば100万円投資したとすると、利回り5% = 50,000円がプラスで増えますが、購入手数料が3%かかってしまうと、その時点で30,000円マイナスからスタートです。
なので、投資信託はコストを抑えることが非常に重要です。
投資信託にかかるコスト
①:購入手数料
- 購入時にかかる手数料。基本的にノーロード(0円)を選ぶ
②:信託報酬
- 投資信託を運用するための費用。投資した金額に応じて○%といった形で引かれます。
- 基本的に0.5%未満、中には0.2%未満のものもあります。1%は高いです。
③:信託財産留保額
- 中途解約手数料のようなもの。解約時にかかることが多い。0.1%程度。
いかにしてコストが安い投資信託を選ぶか、です。
毎月分配型ファンド以外(分配金は再投資)
分配金とは投資信託を運用した利益を投資家に還元されるお金です。
一時期流行った毎月分配型ですが、やめておきましょう。(毎月もらえると考えると魅力的ですが…)
理由としては、運用益から分配金がもらえてると思いがちですが、多くの場合、分配金が支払われると基準価額が下がります。
…つまり、元本を崩して投資家に分配金を配布しているということ。
これでは本来のパフォーマンスは発揮されません。さらに言うと、毎月分配型は手数料が高いです。
なので、毎月分配型ではなく、分配金を再投資していく再投資型で複利効果を生かしているファンドがおすすめです。
過去の実績をリサーチ
今までの実績がそのまま未来に反映されるかといえばそうではありませんが、過去実績は絶対に見るべきです。
安定した実績をあげている投資信託を選ぶに越したことはありません。ずっと右肩下がりの投資信託は安心して運用できませんよね…。
最低でも3〜5年の実績は確認したほうがいいですよ。
初心者におすすめの鉄板投資信託5選
それでは、本題のつみたてNISAのおすすめ投資信託の紹介をしていきます。
投資初心者の方に向けた鉄板投資信託をご紹介します。
以下で前提とした考え方です。
前提とした考え方
投資初心者の方にも安心して運用できる鉄板投資信託をチョイス!
- インデックスファンド
- コストが低い(ノーロード型・信託報酬が限りなく低い)
- 再投資型
- 過去実績は抜群
- 国内に限らない
この考え方に基づいて紹介します。前提のもと選んだ投資信託5選はこれだ!!
楽天バンガードシリーズ:
- 楽天VTI
- 楽天VT
eMAXIS Slimシリーズ:
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 先進国株式
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
楽天・バンガード・ファンドシリーズとeMAXIS Slim シリーズはノーロード(購入手数料0円)で信託報酬もかなり低い商品です。
その上、過去のチャートを見ればかなり期待のできる商品です。解説していきます。
楽天バンガード・ファンド・シリーズ
楽天・バンガード・ファンドシリーズは、米国投信会社バンガード社のETFを買い付けている投資信託にです。
バンガード社は米国で超人気会社で運用資産額は第2位の実績を誇る企業です。
つまり、「余計なことしなくていいから米国のETFを国内投資信託で運用させろ」っていうものですね。笑
※米国ETFを運用しようとすると、売買手数料や為替リスクが発生してしまう為。
現在(2018年12月)楽天証券が取り扱っている「楽天・バンガード・ファンド」は以下の通り。
楽天・バンガード・ファンドシリーズ | 買付先(バンガード社ETF) |
楽天・全米株式インデックスファンド | VTI |
楽天・全世界株式インデックスファンド | VT |
楽天・新興国インデックスファンド | VWO |
楽天・米国高配当株式インデックスファンド | VYM |
※他にも「楽天インデックスバランスファンドが3種類」ありますが、今回は純粋にバンガード社のETFを買い付けしている投資信託のみに絞っています。
この中でのおすすめは、楽天VTIと楽天VTです。
楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
楽天VTI(正式名称:楽天・全米株式インデックスファンド)は本家バンガード社のVTIを買い付ける投資信託で、本家VTIは米国の株式にインデックスするETFです。
米国一国への集中投資が可能です。
コストを確認!
- 購入手数料:ノーロード(0円)
- 信託報酬:0.1696%
- 信託財産留保額:0円
なぜ楽天VTI、米国株式を選んだのか、ここ15年のチャートを見てもらえればわかります…。
控えめに言ってすごすぎ。
リーマンショック時は下落していますがその後は右肩上がり。超順調。直近の暴落では下落していますが3ヶ月前と同水準です…。
長期投資を考える上でこの安定感はかなり信頼できますね。
本家VTIは、資産総額では10兆円を超えていて(!)米国、全世界から選ばれているファンドです。迷ったらとりあえずVTIにしとけばOKと言わざる負えない商品ですよ。
現在でも世界経済の中心は米国でして、米国が伸びなければ世界経済も伸びないと言っても過言ではないので、選択肢としてのリスクは低いと思っています。
▼主な組入銘柄
順位 | 上位10銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | APPLE INC | 3.00% |
2 | MICROSOFT CORP | 2.40% |
3 | AMAZON.COM INC | 1.70% |
4 | FACEBOOK INC-A | 1.60% |
5 | JOHNSON&JOHNSON | 1.40% |
6 | JPMORGAN CHASE | 1.30% |
7 | EXXON MOBIL CORP | 1.30% |
8 | BERKSHIRE HATH-B | 1.30% |
9 | ALPHABET INC-A | 1.10% |
10 | ALPHABET INC-C | 1.10% |
米国の名だたる企業を中心として組み入れています。
楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)
楽天VTIが米国に特化していたのに対し、楽天VTは全世界への投資をしています。(米国・日本含む)
個人投資家自らが優れた投信を選ぶ「ファンド・オブ・ザ・イヤー2017」で1位となったのがこの楽天VT。
コストを確認!
- 買付手数料:ノーロード(0円)
- 信託報酬:0.2296%
- 信託財産留保額:0円
迷ったら楽天VTでも問題ありません。全世界の株価は基本的に右肩上がりで伸長していきます。
▼VTを構成している国は以下の通り
国 | 構成比 |
米国 | 54.0% |
日本 | 8.2% |
イギリス | 5.9% |
カナダ | 3.2% |
フランス | 2.8% |
ドイツ | 2.8% |
スイス | 2.7% |
オーストラリア | 2.5% |
中国 | 2.2% |
以下、韓国、台湾、香港、インド、オランダが続きます。
構成の半分以上が米国、次いで日本となっています。
全世界への投資ですが米国の構成が半分以上あることは理解しておきましょう。米国が動けばこの投資信託もかなり動きますよ。
とはいえ、一国集中ではなく分散されているので米国にだけ投資は…という方はこちらでもいいですね。
※同じような投資先でeMAXIS Slim全世界があります。後述しますがぼくはそっちを選びました。
楽天VT・楽天VTIは楽天証券だけ!
※無料で口座開設。3ステップ5分で完了します。
eMAXIS Slimシリーズ
次に紹介するのが、eMAXIS Slimシリーズです。
eMAXIS Slimシリーズも信託報酬の低さに定評があり人気の投資信託です。
▼eMAXIS Slimシリーズの商品一覧
他にも債権の投資信託も存在します。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスファンド
「MSCI KOKUSAI インデックス」への連動商品で、先進国株式市場に広く投資が可能です。そして特徴は日本を除くことです。
※2019/1/18追記
「投信ブロガーが選ぶfund of the year2018」の第1位に選ばれました…!
投信ブロガーが選んでいるので信頼性は高いですし、非常に評価の高いファンドですね。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスファンドは日本を除く先進国に投資している投資信託です。
コストを確認!
- 買付手数料:ノーロード(0円)
- 信託報酬:0.11772%
- 信託財産留保額:0円
▼チャートを確認
信託報酬は驚異の低さ…!
先ほどのeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)と同様に、これからの日本の成長性に?な方や他の投資信託を運用している方はこちらでいいですね。
▼組入国
楽天VTと比較すると、日本と新興国を含まないところが相違点です。米国の比率の高さが目立ちますね。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス除く日本、円換算ベース(以下、MSCI)と連動する投資成果を目指して運用を行うファンドです。
先ほどの楽天VTと同じ全世界に投資するものの、信託報酬の低さではこちらのeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のほうが優秀です。
コストを確認!
- 買付手数料:ノーロード(0円)
- 信託報酬:0.142%
- 信託財産留保額:0円
▼チャートを確認
2018年6月から運用が開始されたので、過去実績は半年前までしかわかりません。
ですが、連動を目指しているMSCIの過去実績は問題なし。
▼チャート:MSCI
楽天VTは日本が含まれているのに対し、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は名前の通り日本は除かれています。
- 限りなくコストを安くしたい
- 国内は他の投資信託(ひふみプラスやセゾン投信など)アクティブファンドで運用するから日本は除きたい
という方はこの投資信託でOKです。
そもそもこれからの日本の成長性に疑問を感じている方もこちらでいいですね。
ちなみにぼくは楽天VTではなく、こちらのeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)を運用しています。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
人気のある8資産均等配分型のバランスファンド(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート)です。
コストを確認!
- 買付手数料:ノーロード(0円)
- 信託報酬:0.1728%
- 信託財産留保額:0円
▼チャートを確認
超低コストの代表格ファンドです。バランスファンドの中でも最安クラス。
バランスファンドというだけあって、投資先は、株式・債権・リートで、
投資国も、国内・先進国・新興国と、まさに全世界・全投資先に投資しています。
▼投資割合と投資先
迷ったらコレ!と言っても過言ではない投資信託の決定版ですね…!
「先進国?新興国?よくわかんないけどとにかく投資したい」
という方は、このファンドで間違いありません。
投資信託は長期で積立を
投資信託の投資方針は基本的に長期運用です。短期で一気に利益がでるものではありません…。
投資で重要なことは、長期・分散・積立と言われています。
※金融庁も「長期・積立・分散」の有効性を論じています。
【長期・積立・分散投資の有効性】
長期・積立・分散投資による効果は、積立が長期であればあるほど、投資先を分散すればするほど、収益がバラつきにくくなる特徴がある。
1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券に積立・分散投資したと 仮定し、各年の買い付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとにして運用結果を算出すると、保有期間が5年ではマイナスリターンも発生するが、保有期間が20年になるとプラスリターンに収斂し、さらにそのバラつきも小さくなる。
先程も言ったとおり、投資信託は基本的には長期運用、さらに投資先(株式や債券などの投資対象、国内や先進国、新興国などの地域)を分散することが可能です。
さらに、各証券会社の自動積立機能を使い淡々と毎月積み立てることが重要ですよ。
毎月一定額を積み立てる = ドルコスト平均法での運用となります。
「価格などに関係なく決まった日程で同じ額を投資していく」
こうすることで、投資タイミングを複数回に分けることでリスクを分散できます。
▼ドルコスト平均法
引用元:大和証券
初心者には分かりづらい相場では、一度に大量に買い込んでしまうとどうしても損失リスクが高くなってしまいます…。
なので、できるだけタイミングがばらけるドルコスト平均法での積立を心がけましょう。
つみたてNISAなら運用益が非課税に
投資信託を運用して利益が出た場合、運用益に対して約20%の税金がかかります。
ですが、つみたてNISA(少額非課税制度)を使えば、その税金が非課税になります…!
つまり、使わなきゃ損!
年間の積立額に限度があるのと、いくつかの条件があるので要確認ですが、もしまだ使ってない方はぜひ検討してみてください!
最終的に自分の手元にどれだけのお金が増えてるのかが大事ですので、削れる部分(ここでは税金)は極力抑えましょう。
詳しくは、つみたてNISA(積立NISA)おすすめインデックスファンド5選【銘柄比較】で解説していますのでぜひご覧ください。
ちなみにつみたてNISAを運用するな楽天証券を推奨します。
投資信託をはじめるなら楽天ポイント投資から
楽天スーパーポイントを知らない人はいないくらい、楽天市場で買い物をしたり、楽天カードで買い物したときに付与されるポイントですよね。
なんと、この楽天スーパーポイントで楽天証券の投資信託を運用できてしまいます!
貯まったポイントで投資信託を買うことができ、投資信託がうまくいけば元手0からお金を増やすことができますよ。
さらに楽天証券なら楽天バンガードシリーズが運用できます。他の証券会社ではできません…!
他にもメリットありまくります。
楽天証券のメリット
- 楽天ポイントでつみたてNISAへの投資可能
- 楽天クレジットカードで支払うと+1%ポイントバック
- 楽天銀行と連携するだけで保有している投資信託10万円ごとに4ポイント
このように普通に使っているだけでポイントがもらえたり、もらったポイントで再投資できたりとメリットがめちゃくちゃ多いです。
昨日SBI証券から勘定廃止通知書が届きました
楽天証券でのつみたてNISA口座開設に向けて着々と進行中— ゆうぴん1984 (@yu_pin1984) 2018年11月12日
他の証券会社から楽天証券の口座を変える方も増えています。
まとめ:おすすめ投資信託5選
今回はおすすめの投資信託を紹介しました。
今回紹介した中で、ぼくは楽天VTI・Slim全世界(除く日本)を運用していますよ。
どの投資信託を運用したらいいか迷っている方は参考にしてみてください。
これから投資信託をはじめるなら楽天証券一択です…!
登録は無料、投資家にとって利益ある施策が盛りだくさんですよ。
ポイント投資ができる楽天証券はマストで登録
今一番注目している「楽天スーパーポイントで投資信託が買えるポイント投資」
ポイントで投資なので実質リスクゼロ…!これから投資をはじめてみたい方も痛手なくお手軽にはじめることができますよ。