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年収400万円で住宅ローンを組むのは可能?おすすめの返済プランを解説

夢のマイホームを購入したいけど、年収が400万円しかないから無理と諦めている方は多いでしょう。

確かに、住宅ローンを組む際は年収や雇用形態など、仕事に関する様々な情報が審査されます。

そして、安定した収入がないと判断されると審査に通らず、住宅ローンを組めません。

しかし、本当に年収400万円だと住宅ローンを組むことはできないのでしょうか?

返済はキツイのでしょうか?

そこで本記事では、年収400万円でも住宅ローンを組めるのか徹底解説します。

「年収400万円だから」と住宅ローンを諦めているあなたに役立つ情報が満載なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

年収400万円でも住宅ローンは組める?

結論を言ってしまうと、年収400万円でも住宅ローンを組むことは可能です。

そもそも、国税庁が発表した「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者数5,270万人の平均給与は443万円となっています。

男性だけなら545万円ともう少し高いものの、年収400万円という金額は日本人の平均年収と言えるのです。

そのため、平均年収に近い方が住宅ローンを組めないわけがありません。

中には、年収400万円に満たない方でも住宅ローンを組む人がいます。

世帯年収 利用者の割合
400万円以下 7.0
400万円超~600万円以下 26.5
600万円超~800万円以下 29.3
800万円超~1000万円以下 17.9
1000万円超~1500万円以下 14.5
1500万円超 4.8

出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査(2022年4月調査)」

もちろん、年収に応じて借りられる金額は変わってくるので、年収500万円や800万円といった方より借りられる金額は少なくなります。

年収400万円なら理想的な借入額は2,000万円程度

年収400万円でいくらまで借りられるか知るには、「年収倍率」という指標が参考になります。

年収倍率とは、購入したい住宅が年収の何倍かを表す指標で、金融機関が住宅ローンの審査をする際に実際に使っています。

では、この年収倍率を使って年収400万円ならいくらまで借りられるか計算してみましょう。

ちなみに新築物件の年収倍率は6.5~7.5倍程度で、中古物件だと5~6倍程度です。

これを年収400万円に当てはめると、新築物件なら2,600万〜3,000万円で、中古物件なら2,000万~2,400万円となります。

以上の金額が、年収400万円の方が借りられる理想的な金額というわけです。

年収400万円の人が住宅ローンで3,000万円以上を借りるのは無理なの?

年収400万円でも、3,000万円以上の住宅ローンを組むことは可能です。

ただし、実際に年収400万円で3,000万円のローンを組んだ方は、次の条件に当てはまっています。

・頭金を多く用意できる

・親族から支援を受けられる

・共働きでペアローンを組める

このように、年収倍率を大きく超える借り入れを希望するなら、それでも返済できると証明する何かが必要です。

他にも、収入のある家庭の人数やボーナスの有無などもでも審査に通るかどうかが変わってくるので、考えておきましょう。

年収400万円で住宅ローンを組む場合の返済額はどれくらい?

住宅ローンを組む場合、月々の支払いが手取り月額の25%以内に収まるようにした方が良いとされています。

年収400万円なら年間の手取り額は約312万円で、ボーナスなしなら月々の手取り額は約26万円です。

これを基に25%がいくらか計算してみると、「26万円×25%=6.5万円」となります。

では、住宅ローンの借入額がいくらまでなら、月々の返済額を6.5万円以内に抑えられるのでしょうか?

借入額 月々の返済額 手取り月収26万円に占める割合
2,000万円 59,296円 22.8%
2,100万円 62,261円 23.9%
2,200万円 65,226円 25.1%
2,500万円 74,121円 28.5%
3,000万円 88,945円 34.2%
3,500万円 103,769円 39.9%

このように、年収400万円なら2,200万円までが返済負担率25%に収まります。

なので、親族から支援を受けられたり、共働きでパートナーの収入も合算してローンを組んだりするなら、この金額が上がって3,000万円くらいでも借りられるわけです。

年収400万円で高額な住宅ローンを組むリスク

年収400万円なら、住宅ローンを組む金額は2,000万円程度が理想です。

そして、多少無理をすれば、それ以上の金額を組むことはできるでしょう。

しかし、理想とされる金額を大きく超える高額な住宅ローンを組むと返済できなくなる可能性があります。

また、返済期間が長くなるので、当然、利息を支払い続ける期間が長くなります。

そもそも、利息は住宅購入費とは別の支払いなので、早く返済すれば支払う必要がないお金です。

無理して高額な住宅ローンを組むと、本来必要ない支払いが増えるリスクがあります。

加えて、信用度の低い人には高めの金利が設定されるので、さらに支払う利息が増えて苦しい状況に陥るでしょう。

年収400万円なら2,000万円程度が理想という話は、過去に住宅ローンを借りてきた人々の実績などによって導き出された金額です。

「少しでも大きな家がいい」と思う気持ちは分かりますが、後々辛い思いをしないためにも、無理のない金額でローンを組むようにしてください。

年収400万円で住宅ローンを組んだときのシミュレーション

続いては、年収400万円で住宅ローンを組んだ時のシミュレーションをしていきます。

ここでは、借入額1,000万・1,500万・2000万・2500万・3000万円ごとに見ていきましょう。

借り入れは次の条件で統一します。

・返済期間:35年

・返済方法:元利均等払い

・固定金利:0.9%

・変動金利:当初15年間0.3%で、10年おきに金利が0.3%ずつ上昇

【借入額1,000万円】

金利タイプ 固定金利 変動金利
借入金利 全期間:0.9% 当初15年:0.3%
16~25年目:0.6%
26~35年目:0.9%
毎月返済額 全期間:27,764円 当初15年:25,084円
16~25年目:25,801円
26~35年目:26,152円
年間返済額 333,168円 当初15年:301,008円
16~25年目:309,612円
26~35年目:313,824円
総返済額 11,660,880円 10,736,664円
総利息額 1,660,880円 736,664円

【借入額1,500万円】

金利タイプ 固定金利 変動金利
借入金利 全期間:0.9% 当初15年:0.3%
16~25年目:0.6%
26~35年目:0.9%
毎月返済額 全期間:41,647円 当初15年:37,626円
16~25年目:38,703円
26~35年目:39,227円
年間返済額 499,764円 当初15年:451,512円
16~25年目:464,436円
26~35年目:470,724円
総返済額 17,491,740円 16,105,068円
総利息額 2,491,740円 1,105,068円

【借入額2,000万円】

金利タイプ 固定金利 変動金利
借入金利 全期間:0.9% 当初15年:0.3%
16~25年目:0.6%
26~35年目:0.9%
毎月返済額 全期間:55,529円 当初15年:50,168円
16~25年目:51,604円
26~35年目:52,303円
年間返済額 666,348円 当初15年:602,016円
16~25年目:619,248円
26~35年目:627,63円
総返済額 23,322,180円 21,473,460円
総利息額 3,322,180円 1,473,460円

【借入額2,500万円】

金利タイプ 固定金利 変動金利
借入金利 全期間:0.9% 当初15年:0.3%
16~25年目:0.6%
26~35年目:0.9%
毎月返済額 全期間:69,412円 当初15年:62,710円
16~25年目:64,505円
26~35年目:65,379円
年間返済額 832,944円 当初15年:752,520円
16~25年目:774,060円
26~35年目:784,548円
総返済額 29,153,040円 26,841,852円
総利息額 4,153,040円 1,841,852円

【借入額3,000万円】

金利タイプ 固定金利 変動金利
借入金利 全期間:0.9% 当初15年:0.3%
16~25年目:0.6%
26~35年目:0.9%
毎月返済額 全期間:83,294円 当初15年:75,253円
16~25年目:77,405円
26~35年目:78,455円
年間返済額 999,528円 当初15年:903,036円
16~25年目:928,860円
26~35年目:941,460円
総返済額 34,983,480円 32,210,316円
総利息額 4,983,480円 2,210,316円

それぞれの借入額をシミュレーションしてみると、以上のような返済額となりました。

今回は、金利の平均が変動金利の方が大幅に低いため、変動金利の方がかなりお得です。

実際、固定金利と変動金利でここまでの差になりませんが、それでも変動金利の方がお得であることに変わりありません。

住宅ローンを組む際はこのようにシミュレーションして、返済額がいくらになるのか調べるようにしておくのが大切です。

ちなみに、今回は金融広報中央委員会の「知るぽると」というサイトのシミュレーションを使って計算しました。

年収400万円の人におすすめの住宅ローン

住宅ローンと言っても、各金融機関が提供しており、それぞれ異なるサービス内容となっています。

数が多くて、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

そこで続いては、年収400万円の人におすすめの住宅ローンを3つ紹介します。

SBI新生銀行

1つ目に紹介する住宅ローンはSBI新生銀行です。

ネット銀行の中でも特に金利が低く、事務手数料も無料とあって高い人気を誇っています。

また「安心パック」に加入すれば、「安心保証付団信」を金利上乗せなしで利用できます。

特定の症状によらず、所定の要介護状態が180日以上継続した場合、もしくは要介護3以上に認定された場合は住宅ローン残高が保障されるので、ケガや病気が心配な方には安心できるサービスです。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
保証料 無料
繰上げ返済手数料 【一部繰上げ】
インターネットバンキング:無料
【全額繰上げ】
詳細は銀行へお問合せください
借入可能額 500万円以上3億円以下
返済期間 5~35年
来店 不要
対応地域 全国

PayPay銀行

2つ目に紹介する住宅ローンはPayPay銀行です。

PayPay銀行住宅ローンは、ヤフーグループのPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)が提供している住宅ローンで、最大の魅力は金利の低さになります。

数あるネット銀行の中ではトップクラスの金利の低さを誇っているので、低金利で借り入れたい方にピッタリです。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
保証料 無料
繰上げ返済手数料 インターネット無料
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 2年以上35年以内(1ヶ月単位)
来店 不要
対応地域 全国

auじぶん銀行

3つ目に紹介する住宅ローンはauじぶん銀行です。

KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したネット銀行で、こちらも金利の低さに定評があります。

また、金利の上乗せなしで手厚い保障が付いた団信に加入できます。

しかも、auじぶん銀行では一般団信に加えて、「がん50%保障」「全疾病保障」「月次返済保障」の3つの保障が0円で付帯されるのです。

万が一の病気でも、住宅ローンの心配をする必要がないので安心感は高いでしょう。

金利 変動金利(住宅ローン金利優遇割適用):年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
保証料 無料
繰上げ返済手数料 無料
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 1年以上35年以内(1ヶ月単位)
来店 不要
対応地域 全国

まとめ

今回は、年収400万円でも住宅ローンを組めるのか解説しました。

年収400万円とは、日本人の平均年収より少し低いくらいなので、住宅ローンを組んでいる方は大勢います。

ただし、年収に応じて借りられる金額が変わってくるため、年収400万円なら2,000万円程度の借り入れが理想的です。

それ以上の金額を借りたいなら、融資してくれる親族やパートナーと相談するようにしてください。

また、住宅ローンは借金なので、必ず返済する必要があります。

申し込む際はシミュレーションをして、無理のない範囲で借り入れるようにしましょう。

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