20年固定金利でおすすめの住宅ローン

一定期間金利が変わらない固定金利の中でも、期間と金利でバランスを取り返済ができる20年固定金利。

金利上昇リスクを回避したい方や人生のステップアップを見据え21年目以降に返済を見直したい方などに選ばれています。

こちらのコラムでは金利と保障を比較し厳選した住宅ローンを紹介します。

変動型が約76.9%、固定期間選択型は約15.1%の人が利用

固定金利は適用期間中に金利変動のリスクがなく安定した返済計画が立てられることがメリットですが、変動金利より高い金利がデメリットです。

住宅金融支援機構の調査によると、住宅ローンを利用する人のうち約15.1%が固定期間選択型、約76.9%の人が変動型を選んでいます。

変動金利は金利上昇のリスクがあるため、やはり安心感を求めるなら固定金利がおすすめです。

「20年の固定金利を終えたら変動金利に切り替える」というように返済目処が見えそうなタイミングで金利の見直しをする方もいるので、固定金利の20年を検討している場合は21年目も見据え考えてみましょう。

変動が気になった方はこちらへ『変動金利でおすすめの低金利住宅ローン』

金融機関ごとの金利を比較し0.1%差も見逃さない

住宅ローンの銀行によって金利は異なりますので、具体例を見てみましょう。

条件は同じでも、上記のように金融機関ごとに金利が異なります。

住宅ローンは扱う金額も多くなるため、たとえ「0.01%の差は小さいのでは」と思っても少しの金利差で総返済額が大きく変動してしまいます。

とはいえ、単純に金利の低さだけを選ぶ基準にするのはNG。

団信やサービス内容も見て、バランスのよいものを選ぶのが固定金利で借りる際のポイントです。

0.01%の差が数十万円以上も変わるので注意

具体的に金利が変わると返済金額がどの程度変化するのかご紹介します。

固定金利は指定した期間金利が変動せず、安定して返済できるのがメリット。

一方で変動金利より金利が高い傾向があるため、スタートする際の金利が少しでも低いとお得になります。

上記の例のように、借入金額が大きい住宅ローンでは金利差がわずかであっても数十万円増えてしまうので適当には選べません。

また20年間という長期間の返済を前提とするため、万が一の時も考えて団信の内容も合わせて考えるのがおすすめです。

「数年後に病気で返済できなくなった」とならないよう、金利と団信のバランスがよい住宅ローンを見極めましょう。

長期の固定金利こそ万が一の事態の備えを用意しよう

住宅ローンを組む場合、「団信」への加入が必須です。

団信は無料または金利上乗せして追加付帯される保障があります。

引用：【住宅ローン調査】アンケートから見えた住宅ローン契約時の不安と契約後の我慢

住宅ローン比較Labで実施したアンケート調査によると、3割以上の人が団信のオプションを付けているという結果がでました。

長期間であればあるほど病気になる可能性が増えるので、万が一の事態に備えて団信の内容は慎重に選びましょう。

手厚い保障ある団信に無料で加入できるのは大きなメリットです。

一方でauじぶん銀行のように加入団信の指定がある代わりに金利に優遇があるパターンもあるので、金利と合わせて団信のカバー範囲を確認しましょう。

	新規借入れ 20年固定金利 （）	加入できる団信
auじぶん銀行	年%※2 （住宅ローン金利優遇割適用なし /当初期間引下げプラン）	一般団信 死亡・高度障害で全額免除 ※左記金利は、一般団信（特約なし）を選択した方限定の金利です（セット金利となっています）。
PayPay銀行	年%	一般団信 死亡・高度障害で全額免除 がん50%保障団信 一般団信＋がん（所定の悪性新生物）と診断確定されたら住宅ローン残高が50％免除 ガン先進医療特約＋全疾病保障（入院限定）※6＋非自発的失業保障＋自然災害保障付き がん100%保障団信（＋年0.1％） 一般団信＋がん（所定の悪性新生物）と診断確定されたら住宅ローン残高が全額免除 ガン先進医療特約＋全疾病保障（入院限定）※6＋非自発的失業保障＋自然災害保障付き
SBI新生銀行	年%※7	一般団信 死亡・高度障害で全額免除 安心保障付団信 不慮の事故などにより介護が必要となったときに全額免除 ガン団信（＋年0.1%） 死亡、所定の高度障害状態、所定の悪性新生物にかかり医師による診断確定、 または余命6か月以内と宣告された場合住宅ローンの残高をすべて返済

おすすめは3大疾病付きの団信

「自身にどんな保障が必要か」を考えて団信を選ぶとよいのですが、急に保障と言われても何があれば安心が悩む人は多いかと思います。

日本人の罹患率が高いのは「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」の三大疾病です。

「他の保険に加入している」など最低限でも問題ないのであれば一般団信や無料で提供されている団信でもいいかもしれません。なければ三大疾病付きの団信が長期の固定金利では安心感があります。

ほしい保障が低い保険料で加入できるか

必要な保障がわかったら次のポイントをチェックして銀行を選んでみましょう。

上乗せ金利が高くなれば当然返済額も上がりますので、無理なく加入できるかは大前提となります。

審査は約80%の人が通過している

住宅ローンは必ず審査がありますので必ずしも借りられるわけではありません。

審査は申し込む方の返済能力の確認や購入物件の評価もあり、約75～80%の方が審査に通過します。

住宅ローンで審査落ち、満額の融資がされない割合
	全国※	首都圏	中京圏	近畿圏
注文住宅	15.6%	19.1%	14.3%	22.2%
分譲住宅	14.1%	11.8%	17.7%	17.2%
中古住宅	16.6%	18.3%	17.3%	14.8%

※分譲住宅、リフォーム住宅の調査対象地域は全国ではなく、三大都市圏での調査。
（参考）令和３年度住宅市場動向調査（国土交通省）より

審査落ちしてしまうと、2週間以上も物件の取得や入居が遅れてしまいます。

「審査に落ちないためにはどうしたらいいか？」

その疑問の答えとなる審査落ちを完全に回避する手段はありませんが、リスクを下げることは可能です。それは複数の銀行に申し込むことです。

住宅ローンの審査は複数の銀行で申し込んでも、審査に影響したり、通過後にキャンセルをしてもペナルティはありません。

最低でも2～3社に申し込みしておくとよいでしょう。

ここまで20年の固定金利について、金利差による返済額の違いや保障の選び方について解説しました。

もちろん事前にシミュレーションをして概算を出すのもよいですし、申し込みをすれば具体的な返済総額を提示してもらえます。

その情報と事前に調べた団信の内容も踏まえて、借入先を絞るとよいでしょう。

借り入れ可能額や総返済額の簡易シミュレーションなら当サイトでも行えます（無料・登録不要）

また複数社申し込んで審査に通過しても、契約するまでにキャンセルをしてもペナルティは発生しません。

申し込みの手間はかかりますが、事前審査まではわずかな手順で終えられるものも多いので、まずは気になる金融機関をチェックしてみてください。