審査通したい方向け銀行 

審査に通りやすい住宅ローンはどれ?おすすめの住宅ローンを解説

住宅ローンは、借入額が大きいうえにカードローンなどと比べると金利が低いので、審査が厳しい傾向にあります。

しかし、一言で住宅ローンと言っても様々な金融機関が提供しており、当然、商品によってサービス内容や金利、申し込み条件などが異なります。

では、商品が異なれば審査の厳しさも違ってくるのでしょうか?

本記事では、審査に通りやすい住宅ローンについて解説します。

審査に通りやすい住宅ローンがあるのか解説するとともに、おすすめの住宅ローンも3つ紹介します。

もし、「収入が少なくて住宅ローンの審査に通るか不安」と考えているなら、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

審査に通りやすい住宅ローンってあるの?

まず、同じ住宅ローンでも利用する金融機関によって審査の厳しさは違います。

そのため、一般的には地方銀行が最も審査に通りやすいと言われています。

しかし、審査でチェックされる項目が違うかというとそうではありません。

令和2年度に発表された「民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」の19ページを確認すると、各金融機関がどの審査項目を重視しているのか分かります。

審査項目 考慮すると答えた金融機関の割合
完済時の年齢 99.1%
健康状態 98.2%
担保評価 98.1%
借入時の年齢 97.8%
年収 95.6%
勤続年数 95.6%
連帯保証 95.0%
返済負担率 92.2%
金融機関の営業エリア 90.9%
雇用形態 76.3%
融資可能額(融資率)購入の場合 73.9%

この他に、業種や家族構成、所有資産などの審査項目はあります。

しかし、どれも2割~3割程度の金融機関しか重要視しておらず、あまり気にする必要がないと分かります。

結局のところ、どの金融機関の住宅ローンに申し込むとしても、気を付けるべきポイントは変わらないわけです。

もちろん同じ項目でも、「勤続年数は○年以上」などの○に入る年数は、各金融機関によって異なるでしょう。

そのため、1つの住宅ローンで審査落ちしたからと言って、「他もダメだろう」と諦める必要はありません。

最も審査に通りやすい住宅ローンとして有名なのはフラット35

住宅ローンには、銀行や信用金庫などが提供する民間ローンの他に、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して提供している「フラット35」という商品があります。

このフラット35は、勤務形態や職業、勤続年数などに制限が少なく、より幅広い人が利用できる住宅ローンです。

そのため、民間の住宅ローンでは審査で不利になりやすいフリーランスや契約社員、転職して間もない方などでも審査に通る可能性があります。

受け口が広いという意味では、フラット35は審査に通りやすい住宅ローンと言えるでしょう。

では、フラット35の申し込み条件を紹介します。

【フラット35の申し込み条件】
項目 条件
年齢 申込時の年齢が満70歳未満で完済時年齢が80歳未満。
国籍 日本国籍の人、外国籍で永住許可を受けている人、特別永住者の人。
年収 返済中のすべての借入れを含めて、年収に占める年間合計返済額の割合が年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下であること。

保証人が不要で団体信用生命保険への加入も任意なので、この2つがクリアできず民間ローンの審査に落ちた方ならフラット35を検討してみてください。

融資限度額は8,000万円と高額なので、大抵の住宅であればローンでまかなえるでしょう。

信用金庫は住宅ローンの審査が甘いって本当?

信用金庫の住宅ローンは、銀行と比べると審査が甘いと言われています。

確かに、信用金庫は次のような理由から銀行より審査が甘くなっているのです。

信用金庫の住宅ローンの審査が銀行よりも甘くなっている理由

①保証会社が2社ある
②年収に対する審査基準が緩い
③申込者が少ない

では、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

保証会社が2社ある

銀行の保証会社は基本的に1社です。

そのため、その保証会社の審査に落ちれば住宅ローン契約はできません。

しかし、信用金庫の住宅ローンは保証会社が2社あるところが多いので、1社の審査に落ちたとしても、もう1社の審査に通れば融資を受けられます。

2回チャンスがあると考えれば、審査に通りやすい理由も納得できるでしょう。

年収に対する審査基準が緩い

銀行は営利目的で住宅ローンを提供しているため、利息込みでの返済を基本としています。

それに対して、信用金庫は地域住民の支援が目的なので、利息による利益をあまり求めていません。

また、地域によって平均年収は違うため、地域密着型の信用金庫では、地域の特性に合わせて年収の条件を決めています。

そのこともあり、年収が全国平均と比べると多少低くても、その地域で平均的なら信用金庫の住宅ローンの審査に通る可能性があります。

申込者が少ない

信用金庫の住宅ローンは、それぞれの営業エリア内に在住・勤務している人しか利用できません。

そのため、全国から申込者を募っているネット銀行などと比べると利用者が少ない傾向にあります。

一方で、住宅ローンという事業は金融機関にとって大切な経営の柱でもあるため、一定の利用者は担保したいと考えているのです。

この利用者が少ない状況と一定の利用者を担保したいといった背景から、信用金庫の住宅ローンは銀行と比べると審査に通りやすいと考えられます。

住宅ローンの審査に通りたい人は複数の住宅ローンに申し込もう

住宅ローンの審査に通るか不安な方は、まず各住宅ローンが行っている仮審査に申し込んでみてください。

ちなみに、カードローンやクレジットカードの審査に複数同時に申し込むと審査落ちすると言われていますが、住宅ローンの審査であれば同時に申し込んでも問題ありません。

その理由は、住宅ローンが最終的に複数の同時契約には至らないからです。

カードローンやクレジットカードだと、申し込んだ全部と契約する可能性があり、そうなると貸し倒れのリスクが高くなるので審査に落ちやすくなります。

その点、住宅ローンは最終的に1つに絞って契約するのが一般的なので、複数に申し込んだからと言って審査に通らないことはありません。

そのため、仮審査への申し込みは複数同時でOKです。

まずは仮審査に通過して、条件が出そろってから本審査への申し込みをしていきます。

事前審査では次の書類が必要なので、まずは用意するところから始めましょう。

【事前審査に必要な書類】

①運転免許証
②健康保険証(省略されるケースもある)
③収入確認書類
④見積書

審査の通りやすいおすすめの住宅ローン

ここまで審査に通りやすい住宅ローンについて解説しました。

確かに、住宅ローンは金融機関によって審査基準が異なるため、通りやすさも違ってきます。

では、結局のところ審査に通りやすい住宅ローンはどこなのでしょうか。

本記事では、おすすめの住宅ローンを3つ紹介します。

auじぶん銀行

1つ目に紹介するおすすめの住宅ローンは「auじぶん銀行」です。

auじぶん銀行の住宅ローンは、ネットバンクならではの受け口の広さを誇っているので、他の住宅ローンで審査に落ちた方でも受け入れてくれる可能性があります。

また、変動金利が通常は年%で、「au回線」と「じぶんでんき」「J:COM NETまたはコミュファ光」「J:COM TV」をセットで契約すると、金利が最大年0.15%引き下げされる優遇があります。

さらに、金利を0.1%上乗せすればがん診断時に住宅ローンの残債を100%完済する団信がつけられるなど、充実したサービス内容となっているのも良いところです。

審査に通りやすくて、なおかつ充実したサービス内容を求めているなら、ぜひauじぶん銀行を選択肢の一つに入れておきましょう。

金利 変動金利(住宅ローン金利優遇割適用):年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
保証料 無料
繰上げ返済手数料 無料
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 1年以上35年以内(1ヶ月単位)
来店 不要
対応地域 全国

三菱UFJ銀行

2つ目に紹介するおすすめの住宅ローンは「三菱UFJ銀行」です。

三菱UFJ銀行はメガバンクなので、預金口座として利用している方は多いでしょう。

もし、長年にわたり三菱UFJ銀行を利用してきたなら、その実績が認められて住宅ローンの審査に通りやすくなる可能性もあります。

しかも、変動金利の相場が0.770%~なのに対して、三菱UFJ銀行の変動金利は%~とかなり低めの設定です。

他にも、7大疾病保障付住宅ローン「ビッグ&セブン<Plus>」の団信を選ぶことができるので、長い返済期間中に万が一の事態が起きても心配ありません。

三菱UFJ銀行の審査に通れば、他行より低金利でサポートも充実した住宅ローンの契約ができるでしょう。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
保証料 一括前払い型と利息組込み型により変動
繰上げ返済手数料 インターネット無料
借入可能額 500万円以上2億円以内(10万円単位)
返済期間 1~35年
来店 不要
対応地域 全国

SBI新生銀行

3つ目に紹介するおすすめの住宅ローンは「SBI新生銀行」です。

申し込み条件に「勤続年数○年以上」といった項目がないため、転職したばかりの方でも審査に通る可能性があります。

そんなSBI新生銀行の住宅ローンの最大の特徴は、契約時にかかる費用の少なさです。

団体信用生命保険料や一部繰上返済手数料、全額繰上返済手数料がすべて無料となっているので、他行よりも諸費用がかからずに済みます。

加えて、物件金額の10%以上の頭金を出せば、金利が0.05%優遇されます。

もし、頭金を多く用意できる余裕があるなら、SBI新生銀行で契約して低金利で借り入れをするのがいいでしょう。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
または55,000円~
保証料 無料
繰上げ返済手数料 【一部繰上げ】
インターネットバンキング:無料

【全額繰上げ】
詳細は銀行へお問合せください
借入可能額 500万円以上3億円以下
返済期間 5~35年
来店 不要
対応地域 全国

まとめ

今回は、審査に通りやすい住宅ローンについて解説しました。

大前提として、住宅ローンは高額な借り入れに加えて長期にわたる返済期間なので、誰でも簡単に融資してくれる商品はありません。

あくまでも、厳しい審査の中で比較的通りやすいというところがあるだけです。

そのため、住宅ローンの審査に申し込む際は、しっかりと準備を整えてからにしてください。

もし収入に不安がある場合は、ペアローンや収入合算を検討すると良いでしょう。

勤続年数に不安がある場合は、最低でも1年以上は働いてから申し込むようにすれば、審査に通る確率がグッとアップします。

個人事業主やフリーランスの方は、受け口が広いフラット35を利用すれば、住宅ローンを組める可能性があるでしょう。

まずは、事前審査に申し込んで融資してもらえるかどうかチェックしてみてください。

ただし、本審査はたくさん申し込むと審査で不利になる可能性があるので、複数の申し込みは事前審査だけにしましょう。

人気コンテンツ

人気コラム

利用用途で選ぶ

金利で選ぶ

住宅ローン一覧