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神奈川県の住宅ローン事情を解説!おすすめの地方銀行、メガバンクとの違いとは

神奈川県は、東京都内へのアクセスのしやすさはもちろん、神奈川県内にも中華街や商業施設が立ち並ぶなど人気のエリアです。

都内に勤務する人だけでなく、神奈川県内にも多くの企業など働く場所があるため、神奈川県内で住宅購入を検討している方も多いでしょう。

では、神奈川県の住宅ローン事情はどうなっているのでしょうか?

本記事では、神奈川県に住んでいたり勤務していたりする人が利用できる銀行や、全国展開しているネット銀行、メガバンクなど様々な銀行の住宅ローンを紹介します。

地方銀行、ネット銀行、メガバンクそれぞれの住宅ローンのメリット・デメリットについても解説しているので、神奈川県で住宅ローンを組みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

神奈川県の住宅事情

神奈川県は、東京の真南に位置しており、太平洋に面している地域です。

東京都と隣接しているだけあって、多くの都内勤務の人がベッドタウンとして利用しています。

また、神奈川県内であっても県庁所在地である横浜市は大都市で、多くの企業や商業施設などが立ち並んでいます。

実際、2021年の本社移転数は327社と東京都に次ぐ第2位です(*)。

総人口は92万と、こちらも東京都に次ぐ全国第2位を誇っており、いかに人の移動が活発か分かるでしょう。

では、そんな人口の多い神奈川県の住宅事情はどうなっているのでしょうか?

人気の街や沿線、家賃相場などを見ていきましょう。

*参考:帝国データバンク横浜支店「神奈川県の「転入超過」、2021年は2年ぶりの全国トップに」

神奈川県人気の街ランキング

まずは、神奈川県の人気の街ランキングと住み心地ランキングを見ていきましょう。

神奈川県の住みたい街ランキング
第1位 横浜市
第2位 鎌倉市
第3位 川崎市
第4位 茅ヶ崎市
第5位 藤沢市
第6位 葉山市
第7位 相模原市
同第7位 横須賀市
同第7位 海老名市
参考:PRTIMES「【神奈川県の住みたい街ランキング】490人アンケート調査」

神奈川県の街の住み心地ランキング
第1位 横浜市都筑区
第2位 三浦郡葉山町
第3位 横浜市西区
第4位 横浜市青葉区
第5位 川崎市中原区
第6位 鎌倉市
第7位 横浜市中区
第8位 藤沢市
第9位 足柄上郡開成町
第10位 川崎市麻生区
参考:いい部屋ネット「自治体ランキング<神奈川県版>」

このように、住みたい街ランキングで上位となっている横浜市や川崎市、鎌倉市などは、住み心地ランキングでも上位に入っています。

では、次に人気の沿線と家賃相場を見ていきましょう。

人気の沿線と家賃相場

今回は、物件情報サイト「SUUMO」が発表したデータを基に、人気の沿線と家賃相場を紹介します。

順位 人気駅ランキング 家賃相場
第1位 横浜駅 7.6万円
第2位 武蔵小杉駅 7.8万円
第3位 川崎駅 7.5万円
第4位 日吉駅 7.7万円
第5位 溝の口駅 7.7万円
第6位 元住吉駅 7.8万円
第7位 菊名駅 7.5万円
第8位 大船駅 6.8万円
第9位 戸塚駅 6.6万円
第10位 綱島駅 7.9万円
参考:SUUMO「神奈川県の家賃相場・賃料相場情報を探す」

住みたい街や住み心地のランキングで上位だった横浜や川崎などは、駅としても周辺が栄えていたり都内へのアクセスがしやすかったりするため人気です。

ただ、駅周辺の施設が充実しているほど家賃相場が高い傾向にあります。

神奈川県でおすすめの地方銀行とは

神奈川県には、横浜銀行や神奈川銀行など様々な地方銀行があります。

そして、利用できる人が限定される地方銀行は、申込者が少なく利用者を確保するために審査が優しくなっている可能性があるのです。

そこで続いては、神奈川県で住宅ローンを組むのにおすすめの地方銀行を紹介します。

横浜銀行の住宅ローン

横浜銀行は、神奈川県横浜市に本社を置く地方銀行です。

「浜銀」の愛称で親しまれており、神奈川県全域に加えて東京都や群馬県、愛知県、大阪府など全部で646店舗を展開しています。

そんな横浜銀行が提供する住宅ローンは低金利なのが特徴です。

実際、メガバンクの三菱UFJ銀行の変動金利が年%~なのに対して、横浜銀行は年0.385%と低い設定となっています。

また、団体信用生命保険の種類が豊富なのも魅力の一つです。

横浜銀行の住宅ローンで加入できる団体信用生命保険の種類

・がん保障特約:上乗せ金利0.20%
・3大疾病保障特約:上乗せ金利0.25%
・8大疾病保障特約:上乗せ金利0.30%
・全傷病保障特約:上乗せ金利0.35%
・ワイド団体信用生命保険:上乗せ金利0.30%

低金利かつ充実した保障を求めるなら、横浜銀行の住宅ローンを検討してみましょう。

金利 変動金利:0.385%
当初10年固定金利:1.410%
事務手数料 借入金額×2.20%(税込み)
借入可能額 1億円以内、かつ必要資金の範囲内
返済期間 20年超35年以内

神奈川銀行「ベストセレクトプラス」

神奈川銀行は、神奈川県横浜市に本店を置く第二地方銀行です。

住宅ローンとしては「ベストセレクトプラス」や「フラット35」があります。

ベストセレクトプラスでは、給与振り込みやクレジットカード引き落とし口座指定などによって、住宅ローン金利が最大1.8%引き下げられる優遇制度が用意されているのです。

また、審査に関しても「返済比率40%以内」が対象となっており、他行と比べると比較的通りやすくなっています。

フラット35の金利も相場が年1.880~3.270%なのに対して、神奈川銀行は1.880%とかなり低い設定です。

日頃から神奈川銀行を利用している方やフラット35を検討している方は、ぜひ神奈川銀行の住宅ローンを検討してみてください。

金利 変動金利:0.675%
当初10年固定金利:1.450%
事務手数料 44,000~55,000円
借入可能額 1億円以内
返済期間 40年以内

組合員なら神奈川県JAバンクの住宅ローンという選択肢もある

もし、申込者がJAの組合員の方なら、神奈川県JAバンクが提供する住宅ローンを利用する選択肢もあります。

利用条件は次の通りです。

神奈川県JAバンク 住宅ローンの利用条件

①当JAの組合員の方
②借入れ時の年齢が満20歳以上66歳未満であり、最終償還時の年齢が満80歳未満の方
③勤続( 営業 )年数1年以上の方
④年収150万円以上の方
⑤当JAが指定する保証機関の保証を受けられる方
⑥その他当JAが定める条件を満たしている方
引用:JAグループ神奈川「住宅ローンとくとくプラン」

他の銀行だと、年収は300万円~400万円以上としているところが多いので、年収150万円以上の条件は申し込みがしやすいと言えます。

その他の条件についても、借入期間が通常35年がマックスなのに対してJAバンクは40年となっており、金利も低めの設定なので、JAの組合員の方は検討してみると良いでしょう。

金利 変動金利:0.495%
当初10年固定金利:1.03%
事務手数料 33,000円(税込)
借入可能額 1億円以内(1万円単位)
返済期間 3年以上40年以内

神奈川県民が使える住宅ローン【ネット銀行】

ネット銀行を利用する最大のメリットは、何といっても自宅に居ながら全ての手続きが完了する点です。

地方銀行は店舗に足を運ぶ必要があり、どうしても借入までに時間がかかりますが、ネット銀行は業界トップクラスの早さで融資してくれます。

最近ではオンラインや店舗による相談も受け付けているので、ネット銀行は相談ができないという不安もなくなっています。

また、金利が低めに設定されているのも魅力の一つです。

ただし、金利が低いと審査が厳しくなるので、年収や勤続年数に不安がある場合は申し込むべきか慎重に判断した方が良いでしょう。

では、そんなメリット・デメリットを併せ持つネット銀行の中でも、特におすすめできる住宅ローンを3つ紹介します。

auじぶん銀行

auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したネット銀行です。

住宅ローンに関しては、どの金利タイプを選んでも業界トップクラスの低さを誇ります。

特に、変動金利は%(住宅ローン金利優遇割適用)と金利の低いネット銀行の中でもトップクラスの低さなので、審査に通れば低金利で住宅ローンを組めます。

また、がん50%保障や全疾病保障、月次返済保障といった保障が金利上乗せなしで付加となるので、ネット銀行の住宅ローンを検討しているなら選択肢に入れるべき銀行です。

金利 変動金利:年%(住宅ローン金利優遇割適用)
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 1年以上35年以内(1ヶ月単位)

PayPay銀行

PayPay銀行は、ヤフーグループが運営するネット銀行です。

最大の特徴は金利の低さで、変動金利が%で10年固定金利が%と、業界トップクラスの低さとなっています。

また、団信の保障が充実しており、がん50%保障と先進医療特約は金利上乗せなしで付加されます。

低金利かつ充実した保障のある住宅ローンを希望するなら、ぜひPayPay銀行を候補にいれましょう。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 2年以上35年以内(1ヶ月単位)

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資して設立されたネット銀行です。

住宅ローンは通常の変動金利や固定金利に加えて、勤続年数などに縛りがないフラット35が用意されています。

変動金利は業界トップクラスの低金利で、なおかつ50歳を超えても金利上乗せなしで全疾病保障が付けられるという充実度です。

また、フラット35でも全疾病保障が付帯されるという他行では見られないサービス内容となっています。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 保証型:借入金額×2.20%(税込)
買取型:借入金額×0.99%(税込)
借入可能額 500万円~2億円
返済期間 2年以上35年以内(1ヶ月単位)

神奈川県民が使える住宅ローン【メガバンク】

メガバンクは全国各地に店舗があるので、足を運ぶのに困らないという方が多いでしょう。

店舗に行けるのであれば、担当者の方と対面で相談できるため、じっくり相談しながら契約したい方にはピッタリです。

また、ネット銀行と比べると金利が高い分、審査に通りやすいというメリットがあります。

しかし、言い換えるとネット銀行より金利が高く、契約できたとしても利息が高くつくというデメリットもあるのです。

では、そんな一長一短のあるメガバンクの中でも、特におすすめの銀行を3つ紹介します。

みずほ銀行

みずほ銀行は、日本3大メガバンクの一つとして知られる都市銀行です。

最大の特徴は金利の低さで、メガバンクでありながらネット銀行に匹敵するほど低い設定となっています。

実際、ネット銀行の中でも低めの変動金利を誇る住信SBIネット銀行が%なのに対し、みずほ銀行の変動金利は%と低い設定です。

みずほ銀行なら実店舗があるので、担当者と対面で相談しながら低金利の住宅ローンが組めるでしょう。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 50万円~1億円(1万円単位)
返済期間 2~35年

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の人気の秘訣は変動金利が%~という低水準な点と、ネット申し込みなら来店不要かつ事前審査の結果が最短即日というスピード感があるからです。

また、団信は主要な疾病7つに対応した手厚い保障内容を完備しており、保険金が下りる条件も、他行は脳卒中・急性心筋梗塞に関して「60日以上継続」としている中、三菱UFJ銀行は「入院」したらと日数の指定がありません。

他にも家電購入特典や引っ越し特典、ホームセキュリティ契約特典、出産予定・産後の女性は金利の優遇を受けられるなど、充実した内容となっています。

金利 変動金利:年%~
当初10年固定金利:年%~
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 500万円以上2億円以内(10万円単位)
返済期間 1~35年

りそな銀行

りそな銀行は、関西アーバン銀行、近畿大阪銀行、みなと銀行などと同じ「りそなホールディングス」が運営する銀行です。

日本各地に店舗展開していながら、金利設定は他の大手銀行と比べると低い%となっています。

また、加入条件が広めになっているワイド団信も用意されているので、他行で健康上の理由で住宅ローンが組めなかった方でも、りそな銀行の住宅ローンなら契約できる可能性があります。

メガバンクだけあって、全国にローン相談専門店舗であるローンプラザが存在しています。

担当者と相談しながら住宅ローンを組みたいなら、りそな銀行が利用しやすいでしょう。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 33,000円+融資手数料:借入金額×2.20%
借入可能額 50万~1億円
返済期間 2~35年

住宅ローンを組むなら地方銀行がいい?それ以外がいい?

同じ銀行と言っても、地方銀行やネット銀行、メガバンクでは異なる特徴があり、どこを選べば良いのか迷ってしまうでしょう。

ましてや、神奈川県に住んでいると地方銀行がたくさんあるので、ネット銀行やメガバンクを利用する必要がないと考える方もいます。

しかし、地方銀行にもメリットだけでなくデメリットとなる部分があります。

そこで続いては、地方銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。

地方銀行のメリット

まず、地方銀行は利用できる人が限られています。

一般的には、営業エリア内に住んでいる人か勤務地が営業エリアの人だけです。

当然、全国から申込者を募っているネット銀行やメガバンクと比べると利用者が少なくなります。

しかし、住宅ローンを提供している金融機関は、融資業務が収益の柱となっているので、一定の申込者を確保する必要があるのです。

申込者が少ない中で一定の利用者を確保しようとすると、どうしても審査基準を緩めるしかありません。

つまり、地方銀行はネット銀行やメガバンクより審査に通りやすいわけです。

また、店舗が近所にある場合が多いため、担当者と対面で相談しながら契約ができます。

相談時に特別金利を紹介してくれるケースもあるので、上手くいけば低金利で融資してもらえる可能性もあるというのもメリットになるでしょう。

地方銀行のデメリット

地方銀行は、ネット銀行のようにWebサービスが充実していません。

加えて、地域密着型の銀行が多く、利用者との繋がりを大切にしているため、対面しないと金利が分からない時があるのです。

また、審査基準を緩めると必然的に金利が高めになるので、ネット銀行と比べると利息の負担が増えてしまいます。

対応エリアも限定されるので、住んでいる地域によっては申し込めない可能性があるでしょう。

地方銀行、メガバンク、ネット銀行どれが良いかは自分次第

今回は、神奈川県の住宅ローン事情について解説しました。

神奈川県には、横浜銀行や神奈川銀行など数多くの地方銀行が存在します。

また、ネット銀行やメガバンクは全国どこに住んでいても利用できるため、どうしても選択肢が多すぎて迷ってしまうでしょう。

もちろん、「地方銀行が一番に良い」「ネット銀行が最高」といった断定はできないのが実情です。

あなたがどのような条件で何を重視するかによって、選ぶべき銀行は変わってきます。

対面で相談したいなら地方銀行を選び、低金利が良いならネット銀行を選ぶといった形で、何を重視するのか明確にしたうえで、自分に合う条件を満たす銀行で借りるようにしていきましょう。

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