審査通したい方向け銀行 

大阪府の住宅ローン事情を解説!おすすめの地方銀行、メガバンクとの違いとは

大阪府は、関西地方で最も人口が多い地域です。

近代的な建築や繁華街、食べ歩きグルメなど豊富にあるため、観光地として国内外を問わず人気を誇っています。

そのため、家賃相場や住宅価格は全国的に見ても高く、多くの人の憧れの場所となっています。

では、そんな大阪府の住宅ローン事情はどうなっているのでしょうか?

本記事では、大阪府の住宅ローン事情について解説します。

住みたい街ランキングや人気の沿線、家賃相場などはもちろん、大阪府で住宅ローンを組むのにおすすめの金融機関も紹介しますので、気になる方は参考にしてみてください。

大阪府の住宅事情

大阪府は、本州にある広大な港湾都市で、商業の中心地でもあります。

戦国時代、他の地域が武士などによって栄えていた頃、大阪は商人の街として栄えており、他の都道府県とは違った文化で発展していきました。

今でもその名残があり、大阪府には多くの商店が立ち並び、全国各地から足を運ぶ人が絶えないほどグルメの名所として人気を集めています。

また、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は2023年現在、アメリカに2か所、シンガポール、中国、そして日本の大阪府に1か所ずつの計5か所しかありません。

シンガポールには人気映画「ハリーポッター」のエリアがないため、大阪のUSJは多くの訪日外国人が訪れる場所となっています。

そんな大阪府の人口は878万人で東京都、神奈川県に次ぐ第3位です(*)。

面積は47都道府県中46位という小さな地域なので、人口密度は東京都に次ぐ第2位となっています(*)。

では、大阪府ではどの街が人気なのでしょうか見ていきましょう。

*参考:都道府県市区町村ランキングデータ「都道府県人口・面積・人口密度ランキング」

大阪府人気の街ランキング

まずは、大阪府の住み心地ランキングを見ていきましょう。

大阪府の街の住み心地ランキング
第1位 大阪市天王寺区
第2位 箕面市
第3位 大阪市北区
第4位 大阪市中央区
第5位 大阪市阿倍野区
第6位 大阪市福島区
第7位 大阪市西区
第8位 吹田市
第9位 三島郡島本町
第10位 豊中市
参考:いい部屋ネット「自治体ランキング<大阪府版>」

大阪市内は、商業施設や商店が豊富にあるため、多数のエリアがランクインしています。

中でも、1位の大阪市天王寺区は市内のほぼ中心に位置しており、近年はタワーマンションの増加によって移住する人が増えています。

では、次に人気の沿線と家賃相場を見ていきましょう。

人気の沿線と家賃相場

今回は、物件情報サイト「SUUMO」が発表したデータを基に、人気の沿線と家賃相場をご紹介します。

順位 人気駅ランキング 家賃相場
第1位 江坂駅(地下鉄御堂筋線) 7.0万円
第2位 本町駅(地下鉄御堂筋線) 7.4万円
第3位 東三国駅(地下鉄御堂筋線) 6.1万円
第4位 南森町駅(谷町線) 6.5万円
第5位 谷町四丁目駅(谷町線) 6.5万円
第6位 新大阪駅(地下鉄御堂筋線) 5.9万円
第7位 なんば駅(地下鉄御堂筋線) 6.5万円
第8位 梅田駅(地下鉄御堂筋線) 6.7万円
第9位 谷町六丁目駅(谷町線) 6.4万円
第10位 中津駅(地下鉄御堂筋線) 6.5万円
参考:SUUMO「大阪府の家賃相場・賃料相場情報を探す」

1位の江坂駅は大阪府吹田市豊津町にある駅で、周辺には東急ハンズといった有名な商業施設や飲食店が集まる「江坂ウエストサイドストリート」があるため人気です。

その他の駅も、周辺で買い物ができ生活に便利なだけあって人気が高く、家賃相場も高めの水準となっています。

当然、多くの住宅が立ち並ぶエリアでもあるの、上記の駅周辺で家の購入を検討している方も多いでしょう。

大阪府でおすすめの地方銀行とは

大阪府で住宅ローンを組もうと考えた場合、まず頭に思い浮かぶのは地方銀行でしょう。

では、大阪府にはどのような地方銀行があり、どのような住宅ローン商品を提供しているのでしょうか?

ここでは、おすすめの金融機関を3つ紹介します。

関西みらい銀行

関西みらい銀行は、2019年に近畿大阪銀行と関西アーバン銀行が合併して誕生した地方銀行です。

そんな関西みらい銀行の住宅ローンには、変動金利型・固定金利選択型・フラット35の3つがあり、それぞれが地方銀行の中でもトップクラスの低金利水準を誇っています。

また、「三大疾病重点型全疾病保障付き団信」や「生活習慣病団信(入院プラスα)(あんしん11α)」など手厚い団信が揃っているのも特徴です。

ちなみに、他行が申し込み条件として年収300万円以上などとしている中、関西みらい銀行は前年度の年収が100万円以上なら申し込みOKとしています。

申し込みのハードルが低めに設定されているので、他行で借入が難しい方でも審査に通る可能性があるでしょう。

金利 変動金利:0.495%
全期間固定金利:1.79%
事務手数料 55,000円(税込)
借入可能額 50万円以上1億円以内(1万円単位)
返済期間 1年以上40年以内(1ヵ月単位)

泉州池田銀行…団信の充実、親元近居住宅ローン

池田泉州銀行は、大阪府大阪市北区茶屋町に本店を置く地方銀行です。

住宅ローンに関しては、全期間固定金利を低金利で利用できたり、充実した保障内容の団信が付帯されていたりといった魅力があります。

まず、他行の全期間固定金利は1.6~1.9%が多い中、池田泉州銀行は1.25%とかなり低めの水準です。

また、池田泉州銀行の「3大疾病保障特約付団信」は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中に対する保障が付帯されています。

加えて、「満20歳以上満45歳以下」という条件を満たせば、通常年率+0.2%となる保険料が無料となるのです。

金利 変動金利:0.575%~
当初10年固定金利:1.200%~
全期間固定金利:1.250%~
事務手数料 55,000円(税込)
借入可能額 50万円以上1億円以内(1万円単位)
返済期間 3年以上40年以内(1年単位)

大阪シティ信用金庫…住まいのワイドローン

大阪シティ信用金庫は、大阪府大阪市中央区に本店を置く大手信用金庫です。

地方銀行ではなく信用金庫なので、地方銀行よりさらに審査に通りやすくなっています。

なぜなら、信用金庫は地域住民の支援が目的で、その地域に合わせて年収の審査基準を設定しているからです。

実際、大阪シティ信金の「住まいのワイドローン」では、年収に関する申し込み条件を「前年年収100万円以上の方(*)」としています。

他行が年収200万円や300万円としている中、100万円以上あれば申し込めるので、いかに年収に対する基準を低めに設定しているか分かるでしょう。

また、自営業や年金受給者であっても申し込み可能なので、あなたが審査に通るか不安に感じているなら、審査基準が低い大阪シティ信用金庫を検討してみてください。

金利 変動金利:0.385%
当初10年固定金利:1.410%
事務手数料 なし
借入可能額 50万円以上1億円以内(1万円単位)
返済期間 40年以内(1年以上1か月単位)
*参考:大阪シティ信用金庫「住宅ローン“住まいのワイドローン”」

大阪府民が使える住宅ローン【ネット銀行】

ネット銀行は、実店舗を持たない分、地方銀行やメガバンクより安いコストで運営できます。

その浮いた分のコストを住宅ローンの金利に反映させているため、他の銀行より金利が低い傾向にあります。

また、Web上で申し込みから契約までできるところが多く、自宅に居ながら住宅ローン契約ができるのも魅力の一つです。

しかし、日本全国から申し込める利便性の高さは、逆に利用者数を増やしてしまい、融資してもらうための審査が厳しいというデメリットを生みました。

では、そんなネット銀行にはどのような住宅ローンがあるのでしょうか?

この項目では、おすすめのネット銀行の住宅ローンを3つ紹介します。

auじぶん銀行

auじぶん銀行の住宅ローンは、変動金利・当初10年固定金利がともに低く、業界トップクラスの低水準を誇っています。

また、がんと診断されただけでローン残高が半分になる全疾病保障が無料で付帯されます。

診断されただけでOKなので、当然、就業可能な状態でも保険金が下ります。

低金利かつ充実の保証が付いた住宅ローンを希望する方は、auじぶん銀行がおすすめです。

金利 変動金利:年%(住宅ローン金利優遇割適用)
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 1年以上35年以内(1ヶ月単位)

PayPay銀行

PayPay銀行の住宅ローンは、ソフトバンク傘下のZホールディングスと三井住友銀行のグループ会社である株式会社PayPay銀行が提供しているローンです。

変動金利が%で当初10年固定金利が%と、数あるネット銀行の中でもトップクラスの低金利水準となっています。

また、ネット銀行だけあって事前審査は最短当日、本審査も3~10日程度とスピーディーな審査を行ってくれます。

急ぎで住宅ローンを契約したい方は、PayPay銀行を検討してみるのがいいでしょう。

金利 変動金利:年%
当初10年固定金利:年%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 500万円以上2億円以下
返済期間 2年以上35年以内(1ヶ月単位)

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行の中でも低めの金利を設定しており、なおかつ団信が無料で付帯されているという優れたサービス内容となっています。

現在、住信SBIネット銀行の住宅ローンは「変動金利」「当初10年固定金利」「当初20年固定金利」「フラット35」という4つのタイプがあります。

変動金利は%で当初10年固定金利が%と、どれも業界トップクラスの低水準です。

しかし、最も目を見張るのはフラット35の金利の低さで、頭金を1割以上用意すれば1,210%で2割以上用意すれば1.150%まで下がります。

フラット35の平均金利が年1.880~3.270%なので、いかに低い設定か分かるでしょう。

もし、フラット35を検討しているなら、ぜひ住信SBIネット銀行を候補の一つに入れてみてください。

金利 変動金利:%
当初10年固定金利:%
事務手数料 保証型:借入金額×2.20%(税込)
買取型:借入金額×0.99%(税込)
借入可能額 500万円~2億円
返済期間 2年以上35年以内(1ヶ月単位)

大阪府民が使える住宅ローン【メガバンク】

メガバンクを利用する最大のメリットは店舗数の多さです。

日本全国に店舗を構えているため、自宅近くに店舗がないというケースはまれで、担当者と対面で相談しながら契約まで進められます。

また、地方銀行と比べると金利が低いため、ネット銀行の厳しい審査に通らなかった方でも融資してもらえる可能性があります。

ただし、ネット銀行より金利が高いため、利息が高くなり毎月の負担が増えるというデメリットもあります。

では、大阪府に在住の方が利用できる、おすすめのメガバンクを3つ見ていきましょう。

みずほ銀行

みずほ銀行の住宅ローンは、金利タイプの豊富さが特徴です。

みずほ銀行の住宅ローンで選べる金利タイプ

・変動金利
・当初10年固定金利
・当初15年固定金利
・当初20年固定金利
・全期間35年固定金利
・フラット35

これだけ豊富な金利タイプが揃っていれば、返済計画に合わせたプランが選びやすいでしょう。

特に変動金利と全期間35年固定金利は、ネット銀行や他のメガバンクと比べても低金利です。

みずほ銀行は店舗数が多く対面での相談もしやすいので、返済計画をプロに相談して決めたい方は、ぜひ利用を検討しましょう。

金利 変動金利:%
当初10年固定金利:%
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 50万円~1億円(1万円単位)
返済期間 2~35年

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は変動金利・当初10年固定金利の水準が低めの設定で、なおかつ糖尿病やがんなどの7大疾病保障にも対応しています。

また、Web手続きで一部繰り上げ手数料が無料になるなど、その他の費用の安さも目立っているのが三菱UFJ銀行の住宅ローンです。

家電購入特典や引っ越し特典、出産予定・産後の女性は金利を優遇といった他にはない独自のサービスも多いので、ライフスタイルに合わせてローンを組みたいなら、申し込みをしましょう。

金利 変動金利:%~
当初10年固定金利:%~
事務手数料 借入金額×2.2%(税込)
借入可能額 500万円以上2億円以内(10万円単位)
返済期間 1~35年

りそな銀行

りそな銀行の住宅ローンは、様々なニーズに対応する独自プランが豊富に用意されているのが特徴です。

中でも珍しいのが、「女性向け住宅ローン」と「日照補償付住宅ローン」になります。

女性向け住宅ローンの「凛next」は、疾病・障害によって30日を超えて仕事に付けなくなった場合、最長3年間、毎月のローン返済額とほぼ同額を保険金として受け取れます。

また、日照補償付住宅ローンの「晴れたらいいね」は、太陽光発電システムを設置する場合に、日照補償を3年間無料で提供してくれる商品です。

もちろん、通常の住宅ローンも低金利かつ、手厚い団信が用意されているなど、かなり充実した内容となっています。

金利 変動金利:%
当初10年固定金利:%
事務手数料 33,000円+融資手数料:借入金額×2.20%
借入可能額 50万~1億円
返済期間 2~35年

住宅ローンを組むなら地方銀行がいい?それ以外がいい?

銀行と一言で言っても、地方銀行やネット銀行、メガバンクは、それぞれ異なる特徴があるため、住宅ローンのサービス内容も違います。

ましてや、大阪府には大阪シティ信用金庫もあるので、どこを利用すべきか迷ってしまうでしょう。

結論を言ってしまうと、ここが一番良いという銀行はありません。

それは、何を重要視するかによって最適な金融機関は変わってくるためです。

例えば、金利の低さを求めるならネット銀行が良いですし、とにかく審査に通りたいなら地方銀行や信用金庫がおすすめです。

サービス内容の充実度や利用するうえでの安心感を求めるのであれば、メガバングが群を抜いて強いでしょう。

では、公開しない金融機関選びの参考までに、ここでは審査が気になる方に向け、地方銀行のメリット・デメリットを紹介します。

地方銀行のメリット

一般的に、地方銀行は審査に通りやすいと言われています。

その理由は、地方銀行の営業エリアが限られているからです。

ネット銀行やメガバンクは全国が対応エリアであるのに対し、多くの地方銀行は店舗があるエリアに住んでいる人、もしくは勤務先がある人に限定しています。

当然、全国から申し込みを募っているネット銀行やメガバンクより利用者数が少なくなるため、利用者の確保のために審査基準を緩める必要があるのです。

また、営業エリアに住んでいたり勤務していたりするなら、実店舗が近所にある可能性が高いため、対面で相談しながら契約までできるメリットがあります。

長年その地方銀行を給料振込や引落で利用しているときは、その実績が認められて相談時に特別金利を紹介してくれるケースもあるでしょう。

地方銀行のデメリット

地方銀行は、基本的に店舗に足を運べる人だけを対象にしているため、住宅ローンに関しても対面でないと申し込めないところがあります。

また、Webサイトが充実しておらず、中には対面しないと金利が分からないところがあるほどです。

加えて、審査基準を緩める代わりに金利がやや高めに設定されています。

もし、ネット銀行でも問題なく融資してもらえるだけの人なら、わざわざ地方銀行に足を運んで契約しても、高い利息を支払うだけになる可能性があります。

まずは、自分自身で無理と決めつけず、金利の低いネット銀行の事前審査に申し込んでみると良いでしょう。

ネット銀行の審査の結果を受けてから申し込みをするというのも方法のひとつであり、PayPay銀行と言ったネット銀行と同時に申し込んでおくというも良い方法です。

地方銀行、メガバンク、ネット銀行どれが良いかは自分次第

今回は、大阪府の住宅ローン事情について解説しました。

大阪府は関西地方で最も人口が多く、企業など働ける場所も多いエリアです。

そのため、地方からの移住者が増加傾向にあり、大阪市内には多数のタワーマンションが建設されています。

住宅ローンを組もうと考えている人も多い地域なので、各金融機関も様々な商品を打ち出して他行との差別化を図っています。

もし、あなたが大阪府で住宅ローンを検討しているなら、地方銀行、ネット銀行、メガバンクなど様々な金融機関を比較して、最適な住宅ローンを選ぶようにしていきましょう。