クレジットカード現金化業者22社に電話調査し、その内容をまとめました

更新日:
2014年にクレジットカード現金化業者22社へ電話を行い、当時の情報を記事にまとめてから数年が経過しました。

現在のクレジットカード現金化業者はどのような仕組みになっているのか、興味本位から再度電話での調査を実施。



その結果、3年で状況はかなり変わっていたので、再度このページの情報を更新しました。



クレジットカードの現金化とはなんぞやという人は是非このページを読んで頂けますと幸いです。


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    ※1 お申込の曜日や時間帯によって翌日以降となる場合があります。

    ※2 審査状況により、電話での連絡を実施する場合があります。

    ※3 審査結果によっては希望に添えない場合もあります。

    ※4 収入が年金のみの人は申込不可



    そもそもまず、クレジットカードの現金化とは何?

    クレジットカードの現金化は、クレジットカードのキャッシング枠でなく、ショッピング枠を現金化することです。


    ショッピング枠というのは、クレジットカードを利用する際に、現金なしで支払いが出来る範囲の事を指します。


    クレジットカードは、クレジットカード会社がその店舗へ支払いを行い、その支払ってもらったお金を後からクレジットカード会社へ支払う仕組みとなっています。


    クレジットカードの仕組みと支払いのサイクルの図解


    つまり、自身と店舗の直接の二者間取引ではなく、クレジットカード会社を間に挟んだ三者間取引となるのです。


    その為、キャッシングやカードローンと違い、総量規制の対象にならず、100万円以上の大枠を作ることも決して難しいことではありません。


    そのショッピング枠を現金化するのが、「クレジットカード現金化」という事です。


    クレジットカード現金化の流れの図解


    上の画像は、先ほどの画像と異なり、新たにクレジットカード現金化業者が加わっています。


    要は、クレジットカード現金化業者へ買い取ってもらう事を前提に商品を購入し、商品を転売して現金を振り込んでもらうのが現金化の正体です。

    クレジットカードの現金化は違法なの?

    クレジットカード現金化はかなり違法性の立証が難しいもので、限りなくグレーゾーンだが違法性はないという声と、明確な違法性があるという意見の両方があります。


    違法性があると主張する東京弁護士会は2011年に、「クレジットカードのショッピング枠の現金化に関する意見書」を取りまとめ、以下の様に言及をしています。


    「クレジットカードのショッピング枠の現金化」に関する意見書

    〜中略〜
    「クレジットカードのショッピング枠の現金化」を業としている者が、その利用者から受け取る手数料の額が出資法5条2項所定の金利割合を超えている場合には、出資法違反(同法5条2項の高金利)に該当する可能性がある。
    東京弁護士会:「クレジットカードのショッピング枠の現金化」に関する意見書より抜粋


    違法性を唱える意見としては、クレジットカード現金化の「換金率」がネックとなっていると主張しています。


    一般的にクレジットカード現金化業者は70%〜80%で買取を行いますが、差し引かれた手数料が貸金業法で定められている利息以上の割合になる可能性が極めて高いことが理由です。


    こちらに関しては、未だに違法であるのか結論は出ていません。


    クレジットカードの現金化目的の利用は明確な規約違反となる

    クレジットカードの現金化は、合法か違法かという前に、明確な規約違反となります。


    例として三井住友カードの利用規約の一部と、日本クレジットカード協会のホームページを抜粋します。

    第2章 カードの管理

    2.カードの所有権は当社に属し、カードおよびカード情報はカード表面に印字された会員本人以外は使用できないものとします。また、会員は、現行紙幣・貨幣の購入、または、現金化を目的として商品・サービスの購入などにカードのショッピング枠を使用してはならず、また違法な取引に使用してはなりません。
    三井住友カード株式会社:各種規約より抜粋


    最近、インターネットや新聞・雑誌等で「クレジットカードのショッピング枠を現金化します」などという広告が掲載されていることがあります。


    これらは、一部の業者が当座の資金に困ったカード利用者に、ショッピング枠を現金化するように勧誘するものです。


    「換金目的でカードを利用することは、「クレジットカード会員規約」に違反する行為で、カードの利用ができなくなったり、結局は自分の債務を増やすことになります。


    また、犯罪や思わぬトラブルに巻き込まれるケースもあります。

    出典先:日本クレジットカード協会HP


    このように規約違反と明記されていることに加え、トラブルに巻き込まれる可能性があるという注意書きが記載されています。


    また、現金化を目的で利用していることが判明、又はそれに準ずる疑わしい利用を行った場合は、以下のような処分が下されます。


    • 残金の一括請求
    • カードの利用停止
    • カードの強制解約

    一括請求や強制解約の場合は信用情報に「異動」という記載が残り、信用情報の質も大きく落ちます。


    異動と記載されると、完済してから約5年間はローンや新規クレジットカードの契約が難しくなるので、十分注意しましょう。

    現金化が行われる方法について

    現金化が行われる方法ですが、2014年に調査した時よりもパターンが大幅に変わっており、以前存在した以下のような方法は行われていません。


    • 商品を購入しそこへ納品させ、それを質屋の代わりに収めてくれるタイプ
    • 業者が設定しているビー玉など価値のないものを高額で購入させてそれをキャッシュバックするタイプ
    • 業者が勝手に、クレジットカードの決済をして、決済した分のバックをくれるタイプ
    • 実際に指定する商品を持ち込みさせて、それで換金する持ち込みタイプ

    では、どのような現金化の方法を取っているのかというと、以下のような決済システムを取り入れたサービスを活用しています。

    • Amazonのギフト券
    • ヤフーかんたん決済
    • メルカリ

    上記のケースでは、利用分の70%〜80%で現金化を行っているのが主流です。


    決済を行っても、利用明細書には会社名が記載されるため、単発で利用した場合はほとんど立証できないのが現状です。

    実際にクレジットカード現金化業者に電話してみました!

    image1.png


    以下は、2014年の2月時点でクレジットカード現金化業者22社へ電話を行い、さらに2017年に再度電話した時に相違のある部分を追記して更新した内容です。


    ベースとなる話は、2014年当時のものです。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    クレジットカードの現金化業者へ、実際に電話してみました。


    ネットで検索するだけで結構な数が見つかったので、とりあえずすぐに番号が分かった業者に電話をかけました。


    22社電話してみた結論

    まず、22社に掛けて電話に出たのが、100%男性です。


    そして、さらに揃ってすごくチャラい喋り方だったので、接客レベルでいうと最悪だと感じました。


    さらに9割の業者が、電話に出たときに「もしもし」しか言わず、業者名を名乗りません。


    それと、話し方がすごく胡散臭いです。


    ゼニエモンはかつて、色んな業者から架空請求をされたことがあります。


    その時の電話対応のような感じで、小賢しい20代の若造のような話し方で、あまりいい気はしませんでした。


    30秒くらい話をしていると、もう電話を切りたくなる感覚に襲われました。


    後、他社の悪口を必ず言い、うちだけは安全ですから!といったことを言われます。


    話し方が乱暴なので、まともな商売をしていないんだろうなと感じました。


    言葉尻は丁寧を装っていますが、内容を聞いていると以下のような内容をやや丁寧な言葉で言われるイメージです。


    あ?ホームページに全部書いてあるだろ?それを電話でわざわざ俺に説明させるか?頭吹いてんじゃないのおたく?

    いい?こっちはお金に困っているおたくを助けてやるわけじゃん?よく理解して電話して来てよ

    今更迷ってる場合と違うだろ?ケツに火がついてんじゃないの?する気がないなら電話してくるなよ。こっちは忙しいんだからさ、、


    このスタイルは、2017年時点でも変わっていませんでした。

    実際に申込からの流れを聞いてみた

    利用をする場合、ほとんどの業者で以下の写真を送付する必要があります。


    • クレジットカードの表裏の画像
    • 運転免許証などの本人確認が出来る書類の裏表の画像
    • 振込先となる銀行の口座番号

    クレジットカードの表裏の画像を送るって、とんでもなくリスクの高い話です。


    と言うのも、カード番号・有効期限・裏面に記載されているセキュリティコードがあれば、誰でもクレジットカードを利用することができます。


    つまり、家族でも教えてはいけないと言われるクレジットカードの情報を、知り合って間もない業者の人に教えなければならないのです。


    一時的に現金を手にするためと言っても、スキミング詐欺や二重決済などの二次被害も考えられます。


    さらに怖いのが、その情報を教えるだけでこちらから何かをする必要はないらしく、全てその情報を業者が勝手に利用するという恐ろしいシステムが出来ているそうです。


    その後銀行口座にお金が振り込まれで取引終了となりますが、ショッピング枠を10万円分利用したと言って実は15万円だったり、振込してもらった金額の還元率が低かったりとトラブルも多いです。


    さらに、二次被害で不正にカードを使われたところで、そもそも現金化がカードの利用規約違反なので、利用停止になることは避けられません。


    さらにひどい場合は強制解約・利用残高一括請求などの罰則を受けるので、心理的に圧迫されるのは間違いないでしょう。


    クレジットカードの写真を要求する現金化業者は減っている!?

    2014年は、電話をかけた9割の業者からクレジットカード両面の写真を送付するよう言われましたが、2017年には提出しなくてもいいと言う業者も少なからずいました。


    提出が必要ないと言った業者へ理由を聞くと、一度必ず電話で話をすることで信用できるか判断しているとの事でした。


    というのも、親のクレジットカードや他人のクレジットカードなどを現金化したい人がかなり多いらしく、業者側トラブルに巻き込まれない為の措置が取られているようです。


    確かに、資金需要者や既に多重債務となっているもクレジットカードの現金化をしているので、そういった人を避けるためにもワンクッション必要だったのかもしれません。


    他のクレジットカード現金化業者は、業者指定の商品を買い付けてもらい、商品が届き次第現金化してもらうという流れを採用しています。


    質屋のような感じですが、こちらのほうがうまく丁寧にやってるなぁと感じました。


    ただし、自分の足で持ち込みできない場合は商品を送る必要があるので、即日で現金化ができないデメリットもあります。


    また、こちらの方法で現金化に対応しているところは減少傾向にあり、現在はほとんどいないようです。

    クレジットカード現金化は心身の圧迫を利用金額以上に強める

    結論から言うと、借金やお金に困っている状態で最もきついのが心理的圧迫です。


    たかが3万円くらいと思っても、まるでエンドレスのように返済が続くと、圧迫感がドッと襲ってきます。


    なぜこんなことを言うかというと、クレジットカード現金化を利用すると、お金が手に入る以上の心配事がたくさん増えるからです。


    ゼニエモンの経験上、1社に対しての借入の金額が増えても心理的な圧迫はあまり強くありません。


    ただ、これが複数業者になった時や自分での管理が難しくなった時に、いったい自分はいくら払えばいいんだと精神的な苦痛が強くなります。


    クレジットカードの現金化は、実際に手にする金額以上に本来不要な心配を増やすものなので、他に手はないか探してみましょう。





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