おまとめローンって一体なに?
おまとめローンという単語は聞いたことがありますか。
通常のカードローンとは異なり、返済に集中するためのローンとなりますが、返済をするために借入をすることは、なんだか変な感覚だと思います。
しかし、複数のカードローンの支払いに困っている方にとって、おまとめローンを検討することはおすすめしたい選択肢の1つです。
おまとめローンとは?
複数の業者から借入している時は、口座振替にしている人ならいいものの、ATMで返済しているとすごく面倒ですし、お金が勿体ないような気がします。
仕方ないことではありますが、実際に手に持った現金が泡のように消えている様を見るのは、とても切ない気分になります。
「複数の業者に毎回返済するの面倒だし、利息もバカにならないしな……」という人におすすめなのがおまとめローンです。
これは、複数の業者から借入がある多重債務者に対して、低金利でその借金を1本化するローンです。
イメージにしてみるとこんな感じです。
おまとめローンの金利は基本的に今よりも低くなる
このイメージで、実際に支払う毎月の金額と累計支払い総額がどれだけ減ったのかを見てみましょう。
各社でリボルビング払いの方法に違いはありますが、その違いはあまり重要でないので、「残高スライド元利定額返済方式」に統一して考えるものとします。
A社:借入金額20万円/金利18%/支払い回数36回
毎月の支払い:7,230円
累計支払い金額:260,280円
金利:60,280円
B社:借入金額30万円/金利18%/支払い回数36回
毎月の支払い:10,845円
累計支払い金額:390,431円
金利:90,431円
C社:借入金額35万円/金利15%/支払い回数36回
毎月の支払い:12,132円
累計支払い金額:436,767円
金利:86,767円
これらをトータルすると、
A社、B社、C社:借入金額85万円/金利15〜18%/支払い回数36回
毎月の支払い:30,207円
累計支払い金額:1,087,478円
金利:237,478円
以上のようなことになります。
これを、金利10%のおまとめローンにして考えると、
D社:借入金額85万円/金利10%/返済回数36回
毎月の支払い:27,427円
累計支払い金額:987,353円
金利:137,353円
となり、毎月の支払いが、2,780円ほど安くなります。そして、累計支払い金額は、100,125円も安くなりました。
基本的に、おまとめローンの金利は、消費者金融だと15%以下、銀行キャッシングだと10%以下の場合が多いです。
そのため、借入している業者と比較すると、おまとめローンはそれ以下の金利になることが、ほぼ間違いありません。
金利が下がることにより、毎月の返済額と累計返済額が下がるので、とてもメリットが大きいです。
さらに、契約は1社だけなので、とても管理が楽になります。
また、心に余裕が持てるようになるので、精神的にも楽になります。
おまとめローンは総量規制の例外!
おまとめローンの特徴として、総量規制の例外貸付であるという点があります。
総量規制とは、ローンの借り入れは年収の3分の1以上はできないとされる決まりです。
これは、貸金業法にて定められています。
貸金業者は、(中略)貸付けの契約が個人過剰貸付契約その他顧客等の返済能力を超える貸付けの契約と認められるときは、当該貸付けの契約を締結してはならない。(中略)
「個人過剰貸付契約」とは、(中略)個人顧客に係る基準額(その年間の給与及びこれに類する定期的な収入の金額として内閣府令で定めるものを合算した額に三分の一を乗じて得た額をいう。(中略)を超えることとなるもの(当該個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約として内閣府令で定めるものを除く。)をいう。
貸金業法第十三条の二
しかし、おまとめローンは、上に書かれている「当該個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約として内閣府令で定めるもの」になるため、総量規制に該当しません。
法第十三条の二第二項に規定する個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約として内閣府令で定めるものは、次に掲げるものとする。
一 債務を既に負担している個人顧客が当該債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約であつて、次に掲げるすべての要件に該当するもの(後略)
貸金業法施行規則貸金業法施行規則第十条の二十三第一項第一号の二
このため、総量規制に関係なく、返済したいローンの分のお金を借り入れることができます。
おまとめローンの金利はどのくらい?どうやって決まるの?
おまとめローンの金利は、必ずローンをまとめる前の金利以下の値になります。
なぜなら、貸金業法施行規則において、以下のように決められているからです。
(前略)
イ 当該貸付けに係る契約の一月の負担が当該債務に係る一月の負担を上回らないこと。
ロ 当該貸付けに係る契約の将来支払う返済金額の合計額と当該貸付けに係る契約の締結に関し当該個人顧客が負担する元本及び利息以外の金銭の合計額の合計額が当該債務に係る将来支払う返済金額の合計額を上回らないこと。
(中略)
ロ 当該貸付けに係る契約の貸付けの利率が、当該個人顧客が弁済する債務に係る貸付けに係る契約の貸付けの利率(当該個人顧客が弁済する債務に係る貸付けに係る契約が二以上ある場合は、弁済時における貸付けの残高(極度方式基本契約に基づく極度方式貸付けにあつては、当該極度方式基本契約に基づく極度方式貸付けの残高の合計額。ハにおいて同じ。)により加重平均した貸付けの利率)を上回らないこと。(後略)
貸金業法施行規則第十条の二十三第一項第一号、第一号の二
このように決まっているため、現状よりお得な借り入れができるようになります。
こうしたおまとめローン特有の部分以外は、基本的には普通のカードローンと同じく、以下のような要素で決まっています。
- 利息制限法の範囲内
- 借入額の大きさ
カードローンの金利は、利息制限法により、借入額に対する上限金利が設定されています。
金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
利息制限法第一条
これを表にまとめると、以下のようになります。
利息制限法の上限金利
借入額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20% |
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
このような決まりがあるため、おまとめローンがこの上限金利を超えた金利になることはありません。
ローンは借入額が大きいほど金利が低くなります。
例えば、みずほ銀行カードローンの金利は以下のようになっています。
みずほ銀行カードローン
借入額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
このように、借入額が大きければ大きいほど、金利は下がっていきます。
なお、この借入額は審査によって決まることになります。
そのため、年収や勤続年数などの条件がよければ、借入額が大きくなり、結果的に金利が高くなることになります。
金利の変化によって減少する返済額の計算方法
金利の変化によってどれだけお得になるかは、計算をすることで分かります。
実は、おまとめローンにして金利が下がっても。その分だけ返済総額が減るとは限りません。
返済をまとめることによって返済期間が長くなり、返済総額はそこまで変化しないという可能性もあります。そのため、どれだけお得になるかを知るためには、計算をする必要があるのです。
返済総額の計算をするためには、まず、借入残高×金利÷年の日数×月の日数=その月の利息で利息を計算します。
そして、月々の返済額−その月の利息=元金充当額で返済額のうち元金の返済に回るお金を計算します。
次に、借入残高−元金充当額=返済後の借入残高を求めます。
この計算を、残高が0円になるまで繰り返すことで、返済総額が分かります。
ただ、この計算は非常に面倒です。なので、シミュレーションをしてくれるアプリやサービスを利用するようにしましょう。
おまとめローンのデメリットは?
おまとめローンのデメリットは、以下の3つがあります。
- 新規の借入はできない
- 返済総額が大きくなる可能性がある
- 銀行ローンはまとめられない場合がある
おまとめローンは、返済のみで新規の借り入れはできません。
カードローンのように、50万円を返済することで、50万円借入できるようにはなりません。
つまり、おまとめローンは、マイカーローンや住宅ローンと同じく、借入枠が存在しない、返済のみのローンとなります。
追加の借り入れができないことは、好きなときに借入できなくなることがデメリットと感じる人にとってはデメリットになります。
ただし、借入枠の残高があると、まだ借りれると考えてしまうのが、キャッシングをしている人の心理です。
そのため、そうした甘えてしまう気持ちを捨てて追加で借入出来ないようにできることは、本気で返済したいと思う人にとっては、このデメリットはメリットになります。
おまとめローンは、上述したように、金利が下がっても、返済期間が伸びて返済総額が大きくなる可能性があります。
こうなる理由としては、おまとめローンには2つの種類があり、そのうち1つが返済総額が増える可能性があるからです。
上述したように、おまとめローンは貸金業法施行規則に基づいたものです。
実は、その規則には、二種類のおまとめローンが記載されているのです。
(前略)一 債務を既に負担している個人顧客が当該債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約であつて、次に掲げるすべての要件に該当するもの(中略)ロ 当該貸付けに係る契約の将来支払う返済金額の合計額と当該貸付けに係る契約の締結に関し当該個人顧客が負担する元本及び利息以外の金銭の合計額の合計額が当該債務に係る将来支払う返済金額の合計額を上回らないこと。(中略)
一の二 債務を既に負担している個人顧客が当該債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約であつて、次に掲げるすべての要件に該当するもの(中略)ニ 前号イ及びハからヘまでに掲げるすべての要件に該当すること。(後略)
貸金業法施行規則第十条の二十三第一項第一号、第一号の二
ここから読み取れるように、後者のおまとめローンは、前者にある支払い総額が低くする必要があるという規則に該当しません。
そのため、金利は低くなるため、毎月の返済額は減少するのですが、場合によっては返済総額が高くなってしまうことがあるのです。
上述した2種類のおまとめローンには、まとめられるローンの違いもあります。
一の二 債務を既に負担している個人顧客が当該債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約であつて、次に掲げるすべての要件に該当するもの
イ 当該個人顧客が弁済する債務のすべてが、当該個人顧客が貸金業者と締結した貸付けに係る契約に基づき負担する債務であつて、貸金業者又は法第四十三条の規定により貸金業者とみなされる者(次項第一号の二ロにおいて「みなし貸金業者」という。)を債権者とするものであること。(後略)
貸金業法施行規則第十条の二十三第一項第一号の二
このように、こちらのおまとめローンは、消費者金融や信販業者の借り入れしかまとめることができず、銀行からの借り入れをまとめることはできません。
業者によって、扱っているおまとめローンは異なりますので、確認して申し込むようにしましょう。
特に、消費者金融は、大手だとアイフル以外は銀行からの借り入れをまとめることができないので注意してください。
おまとめローンと債務整理の違い
返済を楽にする方法は、おまとめローンだけでなく、債務整理もあります。
おまとめローンと債務整理には、以下のような違いがあります。
おまとめローンと債務整理の違い(任意整理の場合)
おまとめローン | 債務整理(任意整理) | |
---|---|---|
返済先 | 1つにまとまる | 複数のまま |
利息 | 減少する | 免除される |
返済総額 | 少なくなる場合がある | 下がることが多い |
信用情報 | 変化なし | 金融事故として5年間記録 |
手続 | ローンへの申込 | 法律事務所での手続 |
新規の借入 | 可能 | 不可能 |
このように、おまとめローンと任意整理には違いがあります。
今後も借入やクレジットカードの利用したい人はおまとめローン、
とにかく返済を楽にしたいという人は任意整理をすることがおすすめです。
おまとめローンを考える前に過払い金があるのかどうかを一度見当してみる!
おまとめローンは非常に便利なサービスではありますが、2010年以前に借り入れをしていた人は注意が必要です。
それまでは、みなし弁済という名目で、利息制限法を超え、以前の出資法における上限の29.2%という高金利で利息を払っている可能性があるからです。
利息制限法の上限は、借入枠が10万円未満なら20%、100万円未満なら18%、それ以上が15%と決まっています。
この利息制限法の上限金利を超えた金利の場合、超えた金利分による利息が、払いすぎた利息となります。
この払いすぎた差額分の利息は、過払い金請求をして、返金を求めることができます。
これを調べずに、おまとめローンで全額返済してしまうと、過払い金の請求ができなくなってしまう可能性があります。
5年以上、ずっと返済を続けているという人は、間違いなく過払い金が発生しているので、まずは調べてみましょう。
過払い請求をして返金されるお金が、数十万円、もしくは数百万円になる人もいるようです。
ひょっとしたら、おまとめローンにする前に、借金を完済しているかもしれません。
おまとめローンで完済後でも過払い金の請求はできる?
おまとめローンで完済したあとでも、過払い金の請求はできるようになっています。
そのため、諦めずに、おまとめする前に借り入れていた業者に請求をしましょう。
ただし、過払い金の請求は、おまとめローンでの返済の日から10年が過ぎると、時効によって請求できなくなる可能性があります。
そのため、できる限り早めに過払い金の請求をするようにしましょう。
おまとめローンの審査は厳しいの?
おまとめローンの審査は、通常の審査より厳しいです。
おまとめローンは、最低でも2〜3社以上の借入をまとめるので、ある程度の金額の借り入れになります。
そのため、審査が厳しく審査がされることになります。
また、消費者金融のおまとめローンより、銀行のおまとめローンを利用しようとする人が多いです。
これは、銀行の方が金利が低くなるためです。
しかし、金利が低ければ低いほど、審査はより厳しくなっていきます。
このように、おまとめローンの審査は、通常のローンの審査よりも比較的厳しいです。
審査を通りやすくする方法
おまとめローンで、審査を通りやすくする方法は以下のようなものがあります。
- 借入の数を減らしておく
- 残高をできる限り返済しておく
- 利用していないローンやクレジットカードのキャッシングを解約する
- 滞納をしない
- 同時に複数のローンに申込をしない
これらのことに気を付けて、審査に臨むと、審査に通りやすくなります。
審査通過後にも「審査」がされる
おまとめローンは、お金を貸してくれる業者が、元に借入していた業者にお金を支払ってくれるわけではありません。
融資を受けたお金を、自分で貸金業者に返金し、完済した証明書をおまとめローンを契約した業者に転送しなくてはなりません。
もちろん、ここで別の用途に使ったとしたら契約違反となります。
そのため、おまとめローンは、審査後にも審査がされるローンと言えます。
審査が甘いと言っている業者は要注意
おまとめローンの審査が厳しいからといって、自分から審査が甘いと言っている業者で借り入れをしてはいけません。
自ら審査が甘いと言っている業者は闇金である可能性が高いです。
闇金から借り入れをしてしまうと、返済負担が増えるだけでなく、危険な目に遭う可能性もあります。
そのため、審査が厳しいと言われても、正規の業者に申し込むようにしてください。
おまとめローン中に他の業者から借入をしてはいけない!
ここで話す内容は、リスクが高いことなので、絶対にやってはいけないこととして理解するようにしてください。
おまとめローンは、振込される融資金額を返金してすぐに、借入をすることも可能です。
これは正直な話、人として褒められることではありません。
具体的にどうすればいいのかというと、おまとめローンで融資される金額を一度、貸金業者に返金します。そして、完済証明を業者のWebページからログインし、プリントアウトします。
カード番号と、名前が記載されていて残高が0円というのを記載されているページが印刷できれば、十分です。
このようにして全ての業者で完済証明書を作り、おまとめローンの業者に送ります。
その一方で、また全ての業者から枠いっぱいまで借入を行います。
こうすることで、完済をしながらも、お金を借り入れることができるようになるのです。
キャッシング業者は、指定信用情報機関を通して、借入状況などの情報を共有しているので、あなたの総合的な借入状況を知っています。
際限なくお金を借り入れることは、情報が共有されているため出来ません。
お金を借りた情報は、原則としてその日のうちに共有されるのです。
ただし、現在はリアルタイムで更新している業者もいるのですが、若干のタイムラグが発生することもあります。
このタイムラグの中で、借入をすると、情報が更新されていないので、通常通り借入が可能になるのです。
これはルール違反と、必ずしも言うことはできません。
グレーゾーンではあるのですが、おまとめローンは、上述したように総量規制の例外になります。
そのため、おまとめローンでは、業者は、私たちの返済能力を、収入のうちどれだけを返済に回せるかという、返済負担率で考えています。
例えば以下のように、
- 年収300万未満であれば、返済負担率は25%まで
- 年収300万〜400万未満であれば、返済負担率は30%まで
- 年収400万以上であれば、返済負担率は35%まで
と考えています。
この返済負担率以上に借入が増えると、借入枠を無断で縮小させられます。
しかし、借入枠を縮小される前に借り入れをしてしまうことは可能なのです。
ただし、すでに死に体となり、破滅への道を歩むようにしか見えないこんな方法に未来はありません。
この説明はあくまで例ですので、懸命なみなさんは絶対にしないようにしましょう。
おまとめローンを選ぶポイント
おまとめローンを選ぶ上でのポイントは、以下の5点になります。
- 借り入れを全てまとめられるか
- 金利は低いか
- 返済はお得になるか
- 審査に通る見込みがあるか
- 追加融資が可能か
ここでは、ポイントを一つずつ解説していきます。
まずは、本当に借入しているローンを全てまとめることができるのかを考える必要があります。
先述したように、消費者金融のおまとめローンでは、銀行の借入をまとめられない可能性があります。
また、限度額が100万円だとしたら、それ以上の借り入れをまとめられないです。
一般的には、消費者金融のおまとめローンは銀行以外の借入を、銀行のおまとめローンでは全ての借り入れをまとめることができます。
次に、現在の借入よりも金利が低い必要があります。
おまとめローンは金利が下がるのですが、裏を返せば、現在の借り入れより高い金利のおまとめローンは利用できないことになります。
そのため、現在の借り入れの加重平均金利を計算して、おまとめローンの最低金利よりも高いことを確認しましょう。
加重平均金利は、年間利息の合計を現在の借入残高で割ることで計算できます。
例えば、金利15%で100万円、金利18%で50万円、計150万円の借り入れをしていたとします。
年間の利息は、100万円×15%+50万円×18%=24万円です。
そのため、加重平均金利は、24万円÷150万円=16%となります。
このように、加重平均金利を計算して、借り入れができるのかを確認しましょう。
返済がお得になるかは、おまとめローンを選ぶ上で、重要なポイントになります。
まず、上述したように、おまとめローンの種類によって、総返済額が増加する可能性があります。
毎月の返済額だけでなく、総返済額を減らしたい人は、返済額が減少するのかをしっかりと確認するようにしましょう。
また、返済方法も、重要な選ぶポイントです。
特に、銀行のおまとめローンでは、その銀行の口座からでないと返済ができない場合があります。
返済方法を確認して、自分の銀行口座から返済ができるのかを確認しましょう。
最後に、審査に通る見込みがあるかどうかも、重要なポイントです。
上述したように、おまとめローンの審査は厳しく、特に銀行のおまとめローンは審査に通りにくいです。
そのため、申込条件を満たしているのかを確認してみましょう。
また、借り入れのシミュレーションを利用して、自分の収入ならどれだけ借入ができるのかも確認しましょう。
低金利なおまとめローンを紹介!
ここでは、低金利なおまとめローンをいくつか紹介していきます。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 保証人 | 総量規制 | 職場連絡 |
---|---|---|---|---|---|
9.8%、12.5%、14.6% | 30万円以上1,000万円以下 | 最短3営業日 | 無し | 対象外 | あり |
遅延利率 | 申込資格 | 保証会社 | 来店必要の有無 | ||
年率14.6% | 満20歳以上、65歳未満 | 東京スター・ビジネス・ファイナンス | ネット上のみで完了 |
※実質年率は保証料を含みます。金利は審査により決定します。
東京スター銀行は、金利が年9.8%、12.5%、14.6%とお得な金利設定がされているおまとめローンです。
また、銀行からの借り入れもまとめることができますので、非常に便利です。
限度額は30万円以上1,000万円以下の範囲で審査により決定します。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 保証人 | 口座開設 | 職場連絡 |
---|---|---|---|---|---|
2.1%〜17.4%(auユーザーは0.5%優遇) | 10万円〜800万円 | 最短即日 | 無し | 必要 | 有り |
遅延利率 | 申込資格 | 返済システム | 来店必要の有無 | ||
年18% | 満20歳以上70歳未満 | 元利定額返済方式 | ネット上のみで完了 |
じぶん銀行カードローンは、借り換えができるカードローンです。
じぶん銀行カードローンの一番の特徴は、auのユーザーであれば、金利を0.5%優遇してもらえることです。
また、カードローンとして借り入れの利用もすることができます。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 保証人 | 総量規制 | 職場連絡 |
---|---|---|---|---|---|
3.0%〜17.5% | 1万円〜800万円 | 2日程度目安 | 無し | 対象外 | 有り |
遅延利率 | 申込資格 | 返済システム | 来店必要の有無 | ||
20.0%(実質年率) | 満20歳以上の定期的な収入と 返済能力を有する方でアイフルの基準を満たす方 |
元利定額返済方式 | ネット上のみで完了 |
アイフルのおまとめローンは、大手消費者金融の中ではおすすめのおまとめローンです。
「おまとめMAX」がアイフル契約中の人、「かりかえMAX」が新規の人の契約となります。
消費者金融のおまとめローンでありながら、金利や限度額は銀行並みであることが特徴です。
また、銀行からの借入をまとめることもできることは、消費者金融のおまとめローンでは珍しいです。
おまとめローンに向いている人、向いていない人
最後に、おまとめローンに向いている人と向いていない人をまとめてみました。
おまとめローンに向いている人
- 複数社からの借り入れをしている人
- 毎月の返済が厳しい人
- 金利が高くて返済がなかなか終わらない人
- 債務整理はしたくない人
おまとめローンに向いていない人
- 1社からしか借り入れていない人
- 返済に困っていない人
- おまとめローンの審査にも通りそうにない人
このように、おまとめローンは、複数社から借り入れをしており、返済に困っている人に向いているサービスです。
しかし、あまり返済に困っていない人や、逆に返済に困り過ぎていておまとめローンではどうにもならなそうな人にはあまり向いていないです。
おまとめローンは返済の負担を軽減したい時に便利なサービスです。返済においてはデメリットがないため、非常に便利なサービスと言えます。
しかし、どんな人にもおまとめローンがおすすめできるというわけではありません。自分の状況を考えて、自分にぴったりな負担軽減の方法を選ぶようにしましょう。