経営者で、事業資金の調達でまず考えるのが、ビジネスローンとしての融資を金融機関から受けるという事ですが、余裕を持った資金調達でなく、入金予定のある「売掛金」を元に資金を調達する「ファクタリング」というものがあります。
キャッシュフローで、入る事を前提とした売掛金を実際の入金日よりも早く受けたいという人は是非、このページを熟読されて下さい。
ファクタリングとは?
ファクタリングとは、会社の売掛金を手数料に上乗せし買取りを行ってもらう仕組みの事を言います。
売掛金は、ファクタリング会社が取り扱いをしており、ものすごく簡単に一言でまとめると「売掛金の現金化」です。
これは借入とは異なり、ローンでない取引ですが、取引先から支払いが行われる前に、売掛金を手にする事が出来る方法であるので、キャッシュフローで、お金を借りなくとも現金を受け取る事が出来る方法であるので、経営者としては知らないよりも知っておいた方がよい現金調達方法です。
ファクタリングの仕組みを図解してみると以下のようになります。後述していますが、ファクタリングには二社間取引と、三社間取引と2種類あり、以下の図解は二社間取引を図解したものです。
このような仕組みとなっており、ローンとは異なる現金の調達方法となります。
二社間取引と三社間取引についての違い
上記の図解で軽く触れましたが、仕組みというものが、二社間取引と三社間取引というものがあります。これによって構造が異なるため、仕組みについて説明します。
この二者間取引というのは、上記で紹介した図解の通り、取引先とのやり取りは一切なしで、申込者と、ファクタリング業者とのやり取りのみです。全て申込者自身の都合で行える為、手っ取り早く利用できるのはこちらです。それに取引先の同意が不要であり、バレる事はありません。
ただし、二社間取引の方が、手数料の相場が圧倒的に高く、10%から30%ほどかかります。つまり、100万円の場合で考えると、10万円〜30万円ほど手数料として取られる為、コストパフォーマンスは高いと言い難いものとなります。
二社間取引のメリットデメリット
メリット
- 取引先にバレずに利用できる
- 自分だけの都合で利用できる
- 個人事業主でも利用できる
デメリット
- 手数料が10%〜30%程度とかなり高い
個人事業主間の取引や、少額取引など、幅広い売掛金の現金化が出来ますが、ファクタリング業者が負うリスクが高くなる分、手数料がかなり高いので、背に腹はかえられない状況以外で、できる限り利用すべきではないとゼニエモンは考えています。
三者間取引ですが、現在ほとんどのファクタリング業者は、法人間の取引が多く、基本的にファクタリングという言葉は、こちらの方で使われる事が多いです。この三社間取引というのは、名のとおり三社でのやり取りとなるため、取引先の同意が必要です。
これは、売掛金という債権をファクタリング業者へ譲渡する債権譲渡という形での融資となるため、ファクタリング業者が取引先からの債権を申込者の代わりに持つ事を意味します。こちらの方を適応した場合、手数料は、二社間と比べ、格段に低く、1%〜5%程度の金額での現金化が可能です。
取引先に迷惑がかかると懸念される方も多く、さらに自社の資金繰りが悪化しているとファクタリングにも審査が存在し、業者側の審査で、取引先とのやり取りをファクタリング業者が行うため、自社の状況に関係なく現金を受け取る事が出来ます。
三社間取引のメリットデメリット
メリット
- 手数料が、1%〜5%と公的機関の事業融資並みの低さ
- 自社の業績や、取引年数などに関係なく現金化できる
デメリット
- 手続きに取引先の同意が必要な為、取引先に資金繰りが悪化していると思われる
- 取引先も書類の提出等必要な為、手間をかける
手数料自体が圧倒的に低いので、コストパフォーマンスとして高いですが、取引先への同意が必要であり、売掛金(債権)の譲渡であるため、取引先との関係も必要であり、そのファクタリング業者は安心できるなどの旨を伝える必要があります。
利用にあたり必要な書類
利用にあたり、各ファクタリング業者によって違いはありますが、用意しておきたい書類は以下の5つです。
- 直近の銀行口座3ヶ月のコピー(売掛金の入金の履歴がわかるもの)
- 取引先への請求書のコピー
- 会社の代表者の身分証明書
- 会社の印鑑
- 会社代表者の印鑑
申し込み時には、口頭、もしくは入力フォームへ入力するのみですが、提出する書類は上記の5つの提出をする場合がほとんどなので、申込書類等の記載等を送る際は、これらの用意をしておきましょう。
いつまでの売掛金ならOKなの?
売掛金といっても、いつまでの売掛金なら買い取ってくれるのかという事ですが、基本的に二社間の取引の場合は、2ヶ月程度、三者間の場合は、3ヶ月〜5ヶ月程度が最長であると考えましょう。
この売掛金の入金までの期間が長くなればなるほど、審査基準は高くなり、手数料も高くなります。
売掛金の全額でなく一部だけでも可能
必ず、売掛金全額を現金化というわけではなく一部の金額のみでも可能です。
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