デビットカードとプリペイドカードの違い
以前は、デビットカードやプリペイドカードを利用している人はかなり少数派でした。
現在はデビットカードを利用している人はかなり増え、クレジットカードとシーンによって使い分けている人も多くなっています。
その一方で、デビットカードとプリペイドカードの違いがよく分からない人も多いのではないでしょうか?
このページでは、デビットカードとプリペイドカードの違いについて、分かりやすく解説してみました!
また、ゼニエモンには以下のような記事もあるので、気になる方はぜひ読んでください。
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まずは簡単に、デビットカードとプリペイドカードについておさらい
最初に、デビットカードとプリペイドカードってどういうものなの?という人のために、簡単におさらいをします。
まず、デビットカードとプリペイドカードはクレジットカードとほぼ同じような使い方ができます。
つまり現金の手渡しでなく、カードをレジで出すことで支払いができるのです。
また、自分が持っているカードブランドを取り扱っている店舗でしか利用できない点もクレジットカードと一緒です。
その一方で、クレジットカードは支払いを翌月に持ち越せますが、デビットカードやプリペイドカードは、支払ったときに引き落としが行われます。
また、クレジットカードは利用限度額が設けられており、その金額内であれば自由に買い物が可能です。
ですが、デビットカードは口座残高にある金額分まで、プリペイドカードはチャージ分しか利用できません。
以下のチャプターで、もっと詳しく見ていきましょう。
デビットカードとプリペイドカードを7項目で比較しました
ゼニエモンがデビットカードとプリペイドカード実際にを利用してみて、何が違うのか気になった7項目について比較してみました。
まず最初に、利用の手軽さと受け取るまでの時間について比較しました。
まず手軽さに関しては、プリペイドカードに軍配が上がります。
デビットカードを発行する流れは、以下の通りです。
デビットカードは、銀行の預金口座を利用するため、銀行口座を作る手間がかかります。
また、都銀や地銀で口座を作る場合、発行自体は2時間程度で可能ですが、受け取りは郵送なので結局2週間〜3週間かかることがほとんどです。
さらに、銀行口座の作成に際して印鑑や身分証明書などの提出も必要なので、簡単に作る事はできません。
プリペイドカードは、申込を行うとカードを発送してもらえるシンプルな流れです。
発行の際に発行手数料・郵送料が必要な場合、支払い後に発送されるので早めに支払いをすると良いでしょう。
また、初期チャージが必要なプリペイドカードもあります。
対応しているカードブランドはどちらも基本的に同じで、VISA・Mastercard・JCBの中から自由に選ぶことができます。
ゼニエモンのおすすめはVISAで、国内外で利用できる店舗が多く一枚持っておけば間違いありません。
口座の残高が全て利用出来るデビットカードは、実質無制限で利用できることになります。
一方でプリペイドカードは、チャージ(利用できるお金)に制限があります。
制限額はプリペイドカードによって異なりますが、5万円程度のものから100万円のものまで幅広いので、どのカードを選ぶかが重要です。
ただし、プリペイドカードに大きなお金をチャージしておくと不便な事も多いので、5万円程度あれば十分だとゼニエモンは考えています。
その不便なことについて、詳しくは後述します。
支払いが出来る利用範囲は、断然デビットカードの方が広くなっています。
その理由は、デビットカードはクレジットカードの機能を利用できるため、固定費の支払いにも使えることが多いからです。
利用用途 | デビットカード | プリペイドカード |
---|---|---|
携帯電話料金の支払い | ○ | × |
固定電話の支払い | ○ | × |
インターネット料金の支払い | ○ | × |
ガス、水道、電気等の公共料金 | ○ | × |
税金の支払い | × | × |
上記の支払いは、ほとんどがデビットカードに対応しています。
一部デビットカードに非対応である支払いはあるものの、利用に困ることはほとんどありません。
その一方で、プリペイドカードは上記のような支払いに使うことはできません。
不正利用の被害にあった場合、プリペイドカードの方が被害額は少なくなります。
これは、デビットカードは口座の預金残高全てが被害にあう可能性がありますが、プリペイドカードはチャージ分のみで済むからです。
また、デビットカードは不正利用されると、カードを利用停止して再発行する必要があります。
カードの再発行をするとカード番号が新しくなるので、引き落としに使っていたサイト全てで変更手続きをしばければならず、かなり手間がかかる点に注意が必要です。
一方でプリペイドカードの場合は、利用停止後にチャージ分を新しいカードに移行し、新しいカードが1週間程度で届くまで利用できません。
しばらく使えない点は不便ですが、被害にあったとしてもチャージ分のみなので比較的少額に抑えやすいのが魅力です。
プリペイドカードの不正利用は返金してもらえる?
クレジットカードと違い、プリペイドカードが不正利用されても基本的に返金されないことを認識しておきましょう。
デビットカードは、銀行側へ調査を行ってもらい不正利用をされたと判断された場合は返金手続きができますが、プリペイドカードのは不正利用された場合もカード所持者本人に支払いの責任を負う必要があります。
例えば、三井住友VISAプリペイドの利用規約にはこのように記載されています。
すなわちプリペイドカードは、クレジット決済のシステムは貸すけど自己責任で使ってね、というスタイルなのです。
チャージ上限が大きくても、必要な分だけチャージする癖をつけておきましょう。
クレジットカードとほぼ同様の機能が使えるなら、ATMでのキャッシングもできるだろうと考えている人は注意が必要です。
国内のATMで利用できるのはデビットカードのみで、プリペイドカードは利用できません。
プリペイドカードはATMを利用して入出金できると考えている人が多いですが、プリペイドカードはATMで出金する事は出来ませんし、逆にチャージもできません。
一方でデビットカードは、コンビニなどのATMで入出金できるため、ATMを利用した利便性はデビットカードに軍配が上がります。
海外で利用する場合は、デビットカードよりもプリペイドカードの方が便利ですし、安心して利用出来ます。
ゼニエモンは実際に、楽天銀行VISAデビットを海外で利用しようとした時に、利用停止になった事があります。
問い合わせてみると、突然利用場所が海外になることで不正パターンとして検知されたことが原因のようで、海外で利用するなら事前に言って欲しいとのことでした。
また、海外ではスリにあう確率も高いので、万一財布を盗られたとしても、プリペイドカードならチャージ分のみの損害で済みます。
ちなみに上記で、国内ATMでプリペイドカードは利用できないと言いましたが、海外ATMなら既にチャージされている金額を現地通貨で出金する事はできます。
つまり、海外ATMでのキャッシングは出来るという事です。(対応していないプリペイドもあります)
参考:国内にいる内に知っておきたい海外ATMを利用したキャッシングを行う方法を詳しく解説
デビットカードとプリペイドカードの違いのまとめ
デビットカードとプリペイドカードの違いを、最後にまとめてみました。
どちらかだけを持ちたい人もいると思いますが、結果的には両方あった方が便利なことに間違いありません。
デビットカードのメリット・デメリット
デビットカードのメリット
- 預金口座と連携しているので、それ以上お金を使う心配がない
- 携帯料金や公共料金の支払いに使える
- 即時決済されるので、現金と同じ感覚で使える
- チャージする手間がない
- 国内外で使える
- 未成年でも発行できる
デビットカードのデメリット
- 預金口座にお金がないと使えない
- 分割払いに対応していない
- 税金の支払いなど一部利用できないケースがある
プリペイドカードのメリット・デメリット
プリペイドカードのメリット
- チャージ分しか使えないので、必要以上お金を使う心配がない
- VISAやMastercardなどのブランドを選べる
- 不正利用にあった際の被害額を少なく抑えやすい
- 海外でも使える
- 未成年でも発行できる
プリペイドカードのデメリット
- チャージする手間が必要
- 一度入金したお金は原則として出金できない
- 分割払いに対応していない
- 店舗以外での利用が難しい
デビットカードは預金口座と紐づくため、メインよりもサブとしての利用をおすすめします。
支払いも、公共料金など安心して支払えるもののみに利用する方が良いでしょう。
またプリペイドカードは、海外で現金を使いたくない場合や、ちょっと怪しいお店でクレジットカード決済をしにくい場合など重宝します。
ただ、これらはクレジットカードと異なり、ほとんどポイント還元がありません。
海外旅行保険やサービス、還元率などを考えると、クレジットカードの方が圧倒的にお得に利用できるので、それぞれのメリット・デメリットを把握して自分にあった利用をしてください。