クレジットカードのキャッシングの仕組みや利用方法について
このページでは、カードローンやキャッシング業者からの振込でのキャッシング以外にもう一つある、クレジットカード利用者には馴染み深いクレジットカードでのキャッシングについてをフォーカスしてみました。
単純に「キャッシング」と言われるとお金を借りることであるというのは、なんとなくはわかると思いますがその仕組みや利用方法について詳しく知っているという人は少ないと思います。
当サイトのキャッシング利用者の実態調査で、6620名に聞いたところ2017年、現在は、半分近くの人が利用経験があると答えています。
全体 | 6220名 |
---|---|
利用している | 2970名 47.7% |
利用していない | 3155名 50.7% |
分からない | 95名 1.5% |
詳細ページ:カードローンの利用者による実態調査を行いました。
利用によっては本当に便利なものですし、シェアも上昇傾向にあります。
つまり、生活にかなり近しいもので、このビジネスライクに必要な時に数万円というお金をすぐに融資を受けれる事は非常にありがたいものです。
ただし、本来自身で動かせない大金を動かせてしまう分利用によっては、多重債務化となり自身の返済能力を超過してしまう人も少なくありません。
利用に関してのリスクをしっかり把握しておく必要があります。こういった事は、学校などで知ることの出来ない情報ですので
ゼニエモンが知っている限りを尽くし、このページでは、
- クレジットカードのキャッシングの仕組み
- 社会通念的に最も理想的と考えられている利用方法
についてを徹底的に解説していきます!
クレジットカードのキャッシングの仕組み
まず、仕組みについてを解説していきます。
クレジットカードのキャッシングとは
クレジットカードは、基本的にショッピング枠というものは最初から付いていますが、キャッシング枠というものが、契約時、又は契約後に機能として付けることのできるもので、ショッピング枠は必ず付いてくるものですが、キャッシング枠は任意で付けてもらう機能であり必ず付いてくる機能ではありません。
ショッピング枠とキャッシング枠の意味がわからないという人は後述で詳しく説明しているので、まだわからなくても問題ありません。まずは、この2つの枠の仕組みについてを理解ください。
イメージとしては、両方、財布にたとえてイメージすると別々の財布を持つようなもので、合算しての利用はすることが出来ません。
このように、2つの枠は別々の扱いとなってはいますが、全体の極度額(利用出来る限度額)はまとめられています。
一例を紹介すると、ゼニエモンの利用しているクレジットカードの利用画面と信用情報を参照してみます。
クレジットカード業者へのログイン後の画面ですがこのような記載になります。
このようになっています。これを見ると、ショッピングの用途であるのとキャッシングの用途であるのは別々に限度額が設定されているように感じますがそうではありません。
こちらについては、指定信用情報機関のCICの信用情報を開示するとわかりやすいのでゼニエモンの信用情報を開示してみます。
契約内容の記載の中に、全体の極度額(限度額)が記載されていますが、このうちキャッシング枠が5万円という記載がされています。
例えば、ショッピング枠が限度額まで利用した場合は、キャッシング枠は利用できなくなります。逆にキャッシング枠を限度額まで利用した場合は、ショッピング枠がその分引かれて利用額がキャッシング枠で利用した分減るということです。
つまり、限度額は統一されおり、この範囲でショッピングとキャッシングの利用をこの範囲で利用出来るという仕組みです。
ショッピング枠とキャッシング枠の違い
上記でショッピング枠とキャッシング枠という言葉が何度も出ましたが、このショッピング枠とキャッシング枠というのはどのような違いがあるのかを説明します。
ショッピング枠について
ショッピング枠はその名のとおりオンラインでの買い物や買い物時にレジで支払いで利用できる買物専用の枠を指します。
買い物をする時に当然、現金が動きますが、ショッピング枠の場合は、利用者が直接現金を手にすることなくクレジットカード業者が、販売元にお金を立て替えて払う流れになっています。
キャッシング枠について
キャッシング枠というのは、直接現金を受け取る事が出来るため、決済システム等がない支払いで利用することができます。
このキャッシングの利用用途は自由用途で利用できる為使用用途としては、当サイトのアンケート調査では以下のような利用を一般的にはされています。
生活費の補填 | 168名 | 56.0% | |
---|---|---|---|
娯楽費 | 90名 | 30.0% | |
医療費 | 10名 | 3.3% | |
住宅ローンの支払い | 11名 | 3.7% | |
その他 | 21名 | 7.0% |
- 引越しの費用 4件
- 車のローンの支払い 3件
- 毎月の支払いの補填 1件
- 税金の支払い 1件
- 教育費用としての利用 4件
- 会社の運転資金 1件
- 冠婚葬祭 1件
- 銀行の勧めによるもの 1件
- 株の運用 1件
- 理由なし 2件
このように様々な用途で利用されていますが、基本的に利用は一時的な資金の補填として利用される場合が大半となっています。
また、ショッピング枠よりも現金を手にするだけあり利用範囲は広く利用することができます。
ショッピング枠とキャッシング枠の限度額の違い
利用経験のある人は理解している人も多いと思いますが、
基本的に、ショッピング枠自体を多く持つ事は可能ですが、キャッシング枠というのはショッピング枠と比較すると低く設定されます。
いや、キャッシング枠の方が多く利用したいんだけど、、という人はキャッシングの専門のカードローンや、キャッシング業者からの融資を受ける方が大枠で枠を作ることが可能です。
その理由としては、「総量規制」というものが該当します。この総量規制というのは、年収の1/3までしか融資を受ける事が出来ない規制の事を指します。ショッピング枠に関しては、この規制がないため年収の1/3を超える枠でも業者側の支払能力調査や、信用調査の結果の範囲で自社の裁量で決める事ができます。
この総量規制については以下のページで詳しく説明しているのでこのページでは簡単に説明します。
参考ページ:保存版!改正された貸金業法についてを詳しく解説!消費者金融に借りる時のルールの変更について
この為、10万円以下の場合ならクレジットカードでもキャッシング枠をクレジットカードの契約時に同時に作る事が可能ですがこれ以上の金額になる場合は、カードローンを利用した方が圧倒的に早い上大枠で作ることができます。
あくまでクレジットカードは、ショッピング枠専門でありキャッシングは、カードローンが専門して理解しておきましょう。
キャッシングも返済の一括かリボ払い
このショッピングとキャッシングですが、一度利用した場合は、支払いは一括で払うかリボ払いで複数回に分け、支払うかのどちらかとなります。数回に分けて支払う場合は、「キャッシングリボ」といういい方をします。
この支払いに対しては、金利を上乗せし返済する必要がある為分割で払う回数が多いほど、金利分を多く払わなくてはならないため回数が多いほど、本来利用した金額より多く支払わなくてはなりません。
また、ショッピング枠よりも殆どの場合は金利も高金利となります。
これに関しての背景としては、利息制限法による金利などの説明も行う必要がありますが、非常に説明が長くなるので、
クレジットカードのキャッシングは、金利18.0%が適応される
と考えましょう。
この18.0%の金利というのは、10万円融資を受けると、1ヶ月(30日換算)で1,500円の利息が付く金利です。
借入金額 | 1ヶ月の金利(30日換算) |
---|---|
5万円 | 750円 |
10万円 | 1,500円 |
15万円 | 2,250円 |
20万円 | 3,000円 |
25万円 | 3,750円 |
30万円 | 4,500円 |
これ以上の金額の支払いをすることで元金が充当され元金が減っていくというイメージです。
キャッシング枠を増額する方法
クレジットカードの枠を増額するためには、2つの方法があります。
どちらの方法を選ぶとしても、返済を遅延せずにしっかりとクレジットカードを利用していることが必要です。
また、50万円以上のキャッシング枠を希望する場合は、源泉徴収票などの収入証明書類が必要になります。
クレジットカード作成時にキャッシング枠を追加すると審査に不利?
キャッシング枠をクレジットカード作成時に追加すると、審査に不利になる可能性があります。
キャッシング枠を追加すると、ショッピング枠と別に審査を行うことになります。そのため、審査に時間がかかり、場合によっては審査に落ちる可能性もあります。
また、クレジットカードの限度額は、上に書いた通りショッピング枠とキャッシング枠の合計のため、キャッシング枠がなければショッピング枠が増額される可能性が高まります。
このように、キャッシング枠を追加することは不利になる場合が多いため、キャッシングをするつもりがない場合は、キャッシング枠を作らない方が無難です。
キャッシングの利用法
キャッシングの利用方法は、ショッピングはそのままカードがそのまま使えますが、
キャッシングの場合は、カード会社のホームページへログインしインターネット上で、自身の指定口座へ振込で融資を受ける方法。
もしくはカードを介しATMで出金する方法があります。基本的にこの2通りの方法で利用する流れとなります。
ATMが利用可能なものは業者によって変わりますが基本的にどのコンビニATMの場合はどのカードも対応しています。
以下では
- 楽天カード
- 三井住友カード
この2つのカードでのキャッシング利用方法を紹介します。
楽天カードでの利用方法
楽天カードでキャッシングをする場合、ATMは三井住友銀行やみずほ銀行、三菱UFJ銀行などを始めとしたメガバンクや、コンビニATMなどを始め、様々なATMで利用することができます。
金利は18.0%で、返済は1回払いかリボ払いから選択することができます。
三井住友カードでの利用方法
三井住友カードでキャッシングをする場合も、同じように様々なATMを利用することができます。
金利は18.0%で、返済はリボ払いになります。
海外でキャッシングのリスクとは?
キャッシングは、国内だけでなく海外でも利用することが可能です。海外でのキャッシングは、海外で現金を持ち歩かなくて済んだり、場合によっては両替よりも安く現金を利用できる場合がありますが、リスクも存在しています。
まず、大きなリスクとして考えられるのはスキミングです。カードの情報をATMで盗まれてしまい、身に覚えのない請求をされる可能性があります。
また、親切な人を装って暗証番号を聞き出すような犯罪もあるため、暗証番号は絶対に教えないなど、注意が必要です。
さらに、キャッシングで不公平なレートを要求してきたり、多額の手数料を取ろうとしてきたりするATMもあります。そのため、海外でキャッシングを行う際は、不当なレートで両替をしないように注意しましょう。
クレジットカードのキャッシングとカードローンの比較
ここからは、クレジットカードのキャッシングと、消費者金融など、カードローンからのキャッシングを比較し、メリットデメリットについてを説明していきます。
クレジットカードのキャッシングのメリット
実はクレジットカードのキャッシングメリットというメリットはあまりありません。ゼニエモンが個人的にクレジットカードのキャッシングを利用して便利だったなと思うのは以下の3点です。
1枚のカードで両方の機能が利用出来る為管理という面では業者の会員ページからログインすれば両方、残債等の管理が出来るため非常に楽です。
事前の海外キャッシングの申込などは必要ですが、海外のATMでも現地通貨で出金が可能です。
クレジットカードのキャッシングは、正直な話おまけみたいなものであるという認識で、実際、10万円以上の枠を利用している、または契約している人は全体で言うと少数です。
不便といえば不便ですが、逆に数万円をいざという時にラフな感じで借りたいという人は、カードローンなど大枠で利用可能なものを利用せずにクレジットカードのキャッシングだけで済ませるというのもありです。
デメリット
生きた契約のキャッシング枠があるなら関係ありませんが、新規申し込みで急ぎでキャッシングしたい場合は、クレジットカードのキャッシングは、融資を受けるまで1ヶ月程度期間を要します。
急遽、必要な場合は、キャッシング枠を作っているクレジットカードがある場合はそのまま融資を受ければいいだけですが、
契約をしていない場合は、即日融資に対応したカードローンを選ぶ方が早く融資を受ける事ができます。
前述した通り、ショッピング枠とキャッシング枠は、契約そのものの限度額は共有されてはいますが、返済は、ショッピングとキャッシングは別々の引き落としとなります。口座振替での返済で落なかった場合は、両方の利用が出来なくなります。またどちらかの返済を滞納し、どちらかを払うということもできないので、数日程度の滞納をどうしてもしてしまう場合、クレジットカードとカードローンで2業者に分散しておくほうがメリットとなる場合もあります。
キャッシングは、基本的にショッピングよりも金利が高く設定されています。クレジットカードのキャッシングは、基本的に貸金業者が行います。
その為、金利は消費者金融なら同程度銀行カードローンと比較した場合は、金利が高くなってしまうというデメリットがあります。ただし、10万円以内の融資であれば正直な話、通常の18.0%でも銀行カードローンで低いとされている10.0%でもどちらも元金が低いため差はほとんど出る事はありません。
キャッシングの理想的な利用方法
最後に、キャッシングというものについての利用方法や考え方についてをまとめておきます。
まだ、利用された事がない人は特にですが、キャッシングの理想的な利用方法についてを知っておかなければならないことも多々あります。
最初はすべて自己判断で融資を受ける受けないを決めなければならないので、自分の判断が正しいのか正しくないのか怖いものです。
しかし、キャッシングに正しいも正しくないも使い方は個々の自由です。
ただ、日本弁護士連合会の「銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書」では、まとめると
年収の1/3以上借りる事が出来ないという仕組みこそが我が国の消費者金融の在り方
という事を力説しています。
ゼニエモン自身も多重債務経験からこの年収の1/3を超える貸付さえ受けなければ、自力で借金問題は解決することは容易ではないが可能であると考えています。
年収の1/3を超える借入を行った場合は、極端に毎月残るお金が減る為、新たな融資を返済の為にするようになります。
言わば借金の為の借金です。これさえ超えない融資額の場合はなんとかなる事も多いです。
そのため、これから利用される人は以下の3点に注意しておけば多重債務を回避することができます。
- ショッピング枠もキャッシング枠を両方合算して年収の1/3以上を超えない事
- 毎月余剰金は3万円(最低でも2万円)残す事
- ローン(分割払い)は、同時期の支払いは基本2つまでにしておくこと!(住宅、車含む)
この3点を意識することでローンを健全な形で使用することが可能です。
キャッシングは本来ならお金が足りないから後ですべきことを前倒しで行うためのツールです。
ただ、その代償として高い金利を支払うということを忘れてはなりません。究極を言ってしまえば
返済の目処がついている人が一時的につなぐ為の融資がキャッシングです。
一時的な衝動で利用すると後で必ずこの時以上の金銭苦になることは確実なので、キャッシングに頼りすぎない生活をするようにしましょう。