老後のために貯金はどれくらいするべき?アンケート調査で20代〜50代に貯金額を聞いてみました!
2019年に金融庁が発表した報告書「高齢社会における資産形成・管理」によると、2人暮らしで95歳まで生きると仮定すると、2,000万円が必要との試算が出ています。
この発表を受けて、多くの人が「そんなに多く用意しなければいけないのか」と衝撃を受けたのではないでしょうか。
そこで今回、ゼニエモンでは現在どれくらい貯金をしている人が多いのか?老後の生活についてどれくらい意識しているのか?実際の声を調査してみました。
自分の今の貯蓄額や、老後の生活資金について不安がある人は、ぜひこのアンケートをチェックしてください。
また、ゼニエモンでは同時期に携帯料金やカードローンについてのアンケートも行っています。
こちらも興味深い結果が出ているので、ぜひ読んでみてください。
Q1.月々の手取りはどれくらいですか?
10万円未満 | 2名 | 0.7% | 10万円以上〜20万円未満 | 96名 | 32.0% |
---|---|---|---|
20万円以上〜30万円未満 | 92名 | 30.7% | |
30万円以上〜50万円未満 | 53名 | 17.7% | |
50万円以上 | 22名 | 7.3% | |
わからない・答えたくない | 35名 | 11.7% |
月々の手取りについて聞いてみたところ、最も多かった手取り額は10万円〜20万円未満でした。
性別で見ると、女性の51%・男性の19%の給与額が10〜20万となっており、女性は半数を占める結果となりました。
一方、男性の中で最も多かった手取り額は30万円以上50万円未満で、女性よりも男性の方が高い手取りを貰っていることが分かります。
また、わからない・答えたくないを選んだ人の年代を確認すると40〜50代がほとんどを占めていました。
特に50代男性に多く、家計のことは家族に任せている人が多いことが一因と考えられます。
さらに年代別で手取りを見ていくと、20代は10万円〜20万円未満が最も多く、基本的に年代が上がるにつれて手取りも1段階ずつ上がっています。
ただし、子供に手がかからなくなった女性がパートや契約社員として働きだす40代は、10万円〜20万円未満が最も多く、次いで20万円〜30万円未満が多い傾向です。
また、50万円以上の手取りを貰っている人は、50代に最も多くなっていました。
Q2.現在の貯金額はどれくらいですか?
10万円未満 | 21名 | 7.0% | 10万円以上〜30万円未満 | 10名 | 3.3% |
---|---|---|---|
30万円以上〜50万円未満 | 6名 | 2.0% | |
50万円以上〜100万円未満 | 15名 | 5.0% | |
100万円以上〜500万円未満 | 65名 | 21.7% | |
500万円以上〜1,000万円未満 | 28名 | 9.3% | |
1,000万円以上 | 59名 | 19.7% | |
貯金はしていない | 14名 | 4.7% | |
わからない・答えたくない | 82名 | 27.3% |
現在の貯蓄額で、最も多かったのは100万円〜500万円未満でした。
特に20代〜30代が多く、両方の年代の約30%が貯金額は100万〜500万と答えています。
また貯金額で次に多かったのは、1,000万円以上でした。
こちらは、特に40代〜50代に多く、30代や20代にもちらほらいるようです。
その一方で「わからない・答えたくない」と答えた人も多く、貯金額を把握していない人も一定数いました。
ちなみに、貯金額10万円未満を選んだ人の中で最も多かったのは50代です。
50代は個人によって、貯金額に大きな差があると言えます。
Q3.ひと月あたりの貯金額はどれくらいですか?
1万円未満 | 28名 | 13.7% | 1万円以上〜3万円未満 | 45名 | 22.1% |
---|---|---|---|
3万円以上〜5万円未満 | 32名 | 15.7% | |
5万円以上〜10万円未満 | 48名 | 23.5% | |
10万円以上 | 27名 | 13.2% | |
貯金はしていない | 15名 | 7.4% | |
わからない・答えたくない | 9名 | 4.4% |
ひと月あたりの貯蓄額は、最も多かったのが5万〜10万で、次いで1万〜3万という結果になりました。
意外にも毎月しっかり貯めている人が多く、驚きですね。
また年代別のデータを見ても、どの年代も大きな差はありませんでした。
ただし、50代の人のみ「貯金をしていない」を選んだ人の割合が高く、先ほどの設問でも言ったように、十分貯金がある人と貯金したくてもできない人の差が激しいようです。
Q4.老後の生活を意識していますか?
かなり意識している | 90名 | 30.0% | ある程度意識している | 141名 | 47.0% |
---|---|---|---|
あまり意識していない | 52名 | 17.3% | |
意識していない | 17名 | 5.7% |
老後の生活については、「かなり意識している」「ある程度意識している」と答えた人は約8割を占めました。
また、意識していると回答した人は年代が上がるほど高く、逆に20代〜30代は「あまり意識していない」「意識していない」を選んだ人が多く見られます。
老後の生活に関する問題は、年代が上がった方が現実味を帯びてくることが理由でしょう。
Q5.老後資金のため、いずれかのサービスを利用していますか?
iDeCo(イデコ) | 51名 | 17.0% | 株式投資 | 77名 | 25.7% |
---|---|---|---|
NISA・つみたてNISA | 83名 | 27.7% | |
積み立て貯金 | 34名 | 11.3% | |
ロボアドバイザー | 6名 | 2.0% | |
個人年金保険 | 90名 | 30.0% | |
その他 | 9名 | 3.0% | |
老後の資金対策は行っていない | 116名 | 38.7% |
老後の資金対策の中で最も実施している人が多かったのが個人年金保険でした。
個人年金保険とは、個人で積み立てができる民間の保険商品の1つです。
商品ごとに年金額や保険料が異なり、国民年金と併せて老後にまとまったお金を受け取ることができます。
50代の約40%は個人年金保険を利用しており、昔からある便利な老後資金対策と言えるでしょう。
また、次に多かったのがNISA・つみたてNISAです。
この二つは投資の税制優遇制度なので、株式投資や積み立て投資をする人はこちらを利用すると非常にお得になります。
老後の資金対策には様々な方法があるので、自分に合った方法を選ぶのが重要と言えるでしょう。
Q6.老後資金はどれくらい貯めたいと考えていますか?
〜500万円未満 | 14名 | 4.7% | 500万円以上〜1,000万円未満 | 31名 | 10.7% |
---|---|---|---|
1,000万円以上〜3,000万円未満 | 117名 | 39.0% | |
3,000万円以上〜5,000万円未満 | 72名 | 24.0% | |
5,000万円以上〜1億円未満 | 24名 | 8.0% | |
1億円以上 | 18名 | 6.0% | |
老後資金を貯めるつもりはない | 24名 | 8.0% |
老後資金は、1,000万円〜3,000万円程度貯めたいと考えている人が最も多くなりました。
また、次に多かったのが3,000万円〜5,000万円と、できるだけ多く貯蓄しようと計画している人は多いようです。
一方で、老後資金を貯めるつもりはないと回答した人も約10%いました。
老後資金を貯めるつもりがないと回答した人は20代に最も多く、約25%と1/4が老後資金の必要性を感じていないことが分かります。
老後の生活がまだ遠く、実感を得ていないことも理由として考えられますが、収入が低く余裕がないケースもあるでしょう。
Q7.老後資金は、どれくらいあると十分だと思いますか?
〜500万円未満 | 4名 | 1.3% | 500万円以上〜1,000万円未満 | 16名 | 5.3% |
---|---|---|---|
1,000万円以上〜3,000万円未満 | 74名 | 24.7% | |
3,000万円以上〜5,000万円未満 | 92名 | 30.7% | |
5,000万円以上〜1億円未満 | 55名 | 18.3% | |
1億円以上 | 38名 | 12.7% | |
年金があれば個人の貯蓄はなくても問題ない | 21名 | 7.0% |
十分と思える老後資金について聞いたところ、先ほどの回答と逆転して3,000万円〜5,000万円が最も多くなりました。
また、5,000万〜1億円と回答した人が増え、理想としては多く貯めたいと考えている人が多いことが分かります。
1億円以上貯めるのが理想と答えた人は、年代別で見ると50代と30代に多い傾向にありました。
逆に年金だけで問題ないと答えた人は20代と40代に多く、興味深いデータとなっています。
Q8.金銭面において老後の生活は安心できそうですか?不安ですか?
非常に安心 | 9名 | 3.0% | ある程度安心 | 33名 | 11.0% |
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どちらともいえない | 72名 | 24.0% | |
少し不安 | 80名 | 26.7% | |
非常に不安 | 106名 | 35.3% |
老後の生活について聞いてみると、「少し不安」「非常に不安」と答えた人が過半数の60%を占めました。
やはり、多くの人が金銭面の心配をしているようですね。
その一方で、「非常に安心」「ある程度安心」と答えた人も約15%います。
非常に安心と答えた人は性別・年代問わずいましたが、特に50代男性に多く、既に貯金があるからと考えられるでしょう。
40代・50代女性も、ある程度安心と答えた人が多く、上記と同じ理由で安心と答えたと言えます。
その一方で、十分な貯金額がある人は少なく、現状では不安に感じている人が多いことも事実です。
以前話題になった金融庁の「老後2,000万円問題」にもあったように、老後は最低でも1人1,000万円は必要と言えます。
つみたてNISAや個人年金保険など、老後の資金対策をしておくことが重要でしょう。
調査概要
調査方法 | インターネット調査 |
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調査対象者数 | 300名 |
調査対象地域 | 全国 |
調査対応年齢 | 20代〜50代の男女
■内訳 |
実査委託先 | 楽天インサイト(2021年3月) |
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