え?嘘やん!全く違う人に振り込んどるやんけ!!

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組み戻し タイトル画像



この記事はゼニエモンの実体験です。

ヤフーオークションでバイクの購入をし、自動車業を営んでいる友人に手続きなどを代理で行ってもらった時の話です。

間違って、20万円を知らない人に振り込んでしまいました。

結局、結果はハッピーエンド(?)で終わりましたが、実際に現金が戻ってくるまでの怒涛の10日間の話をさせていただきます。
「いや、俺は間違えねぇよ!アホと違う?」と思うかもしれませんが、違う相手に振り込んでしまった人は、実は意外と多いです。
以下で、今回の経緯について順に説明していきます。
また、ゼニエモンでは他にも以下のような体験記事も書いているので、ぜひこちらも読んでみてください。

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    全然気がつかないで振込間違いをしてしまった!

    事件が起こったのは、2014年5月23日でした。



    20万円もの大金を瞬時に失った原因となるのは、ヤフーオークションでバイクの購入しようとした時でした。


    燃費もいいし移動時間も短縮できるし、これからの季節は気持ちいいしとワクワクした気持ちで探している時に、ちょうど手頃な値段でヤマハのマグザムを見つけて、これを購入することに決めました。


    振込間違い1日目:間違いに気付いて組み戻しをお願いする

    車両価格が16万円だったので、友人の経営している車屋に全塗装込みで手続きとか含め全て依頼する形で話がまとまり、20万円をゼニエモンの住信SBI銀行から友人のジャパンネット銀行へ振込の手続きを済ませました。


    「振込したぞー!楽しみやわ!」とワクワクしていたのもつかの間、友人に電話をした時に恐ろしいことを言われます。


    「え?振り込まれてないですよ!本当に振り込んだんですか?」


    一瞬、「は?何言ってんの、こいつバカじゃないの」と思いましたが、振込手続きをしてすでに1時間……。


    念のために確認しておくかと思い、自分のネットバンキングの口座へアクセスした時に、事の重大さに気付きます。



    やってしまったー!


    心の中に妙な不安はありましたが、「まぁ、ただ間違えただけだし、すぐに返ってくるでしょ!」と安易に考えていた自分もいました。


    まず最初に銀行に電話をしたのですが、ゼニエモンの利用していたのは住信SBIネット銀行のため、入力するのがやたら面倒でした。


    • 口座番号を打ち込む
    • 電話用の暗証番号を打ち込む
    • 暗証番号表の2桁の数字を打ち込む
    • もう一回2桁の番号を打ち込む

    すごく手順が多いですよね……。


    これに加えて、「電話用の暗証番号?何それ?」と分からないこともあり、それについて電話で問い合わせて再設定などをやっていると、15時を回りました。


    その後、ようやくカスタマーサービスセンターへ行きつきました。


    「早くせぇ早く!!」心の中で何度も叫び、ようやく担当者の人と電話がつながりました。


    あ!あの、〜〜ほにゃらら〜〜という流れで間違えて振り込んでしまったんですが……


    「そうなんですね。相手先の連絡の開示か、組み戻しというものを利用されますか?」


    組み戻し?何やそれ……


    組み戻しについて

    組み戻しとは、振り込んだ相手から、入金を戻す行為です。


    一度入金をしたお金は相手の管理下に入ってしまい、銀行同士のやり取りだけで戻すことはできません。


    相手の承諾を得たうえで組み戻しの金額が口座にあれば、組み戻しは可能です。


    ただし、その金額が口座になければ、組み戻しは成立しません。


    となると、相手が先に使っていたら終わりのように感じますが、元々相手が受け取るべきお金ではないので、それを使ってしまうと「不当利益」となり、詐欺罪や窃盗罪になるケースもあります。


    なので、万が一大金を使い込まれたとしても、弁護士を用意すれば取り戻せる可能性が高くなっているのです。


    なお、組み戻しには、1,000円近くの手数料がかかります。また、振込手数料は戻ってきません。


    相手の情報開示をお願いするか、組み戻しの依頼をされますか?組み戻しの場合は手数料が842円ほどかかります。


    いや、両方早急にやってください!!とにかく、急いでやってもらっていいですか?


    本日は、もう15時を回りましたので、次の営業日のお願いになります。


    は?相手に20万円振り込まれた状態で、連絡も行かずに土日をまたぐの?


    はい、そのようになります。


    じゃあ、それしかないなら、それでお願いします


    ガチャ!


    「このボケ!はよ連絡しろや!こんな心境で土日を過ごせってか?」
    「マジか……嘘やん……」


    ということで、振込を間違えた日が金曜日ということもあったため、土日をこの不安な心境のまま過ごすことになりました。


    振込間違い4日目:間違った振込先の人に連絡を取ろうとする

    振込を間違えて、4日目となった週を開けた月曜日です。


    銀行からの電話を待ちますが、気になって仕方ありません。


    17時を回りましたが連絡がないため、再度住信SBIネット銀行へ電話をしました。


    「まだ、ジャパンネット銀行様より連絡がありません」という形で告げられ、「いや、本当に心痛で仕方ないから、1日1回は進捗状況の連絡をして欲しい」と告げ、受話器を下ろしました。


    そもそもが、自分が間違えて振り込んだことが発端であるのは間違いないのですが、段々と銀行や振込先の人に腹が立ってきたのを覚えています。


    自分が何ができるだろうと思い、とりあえずこの日は、振込人名の名前を変えて連絡することにしました。


    間違った振込先の人への連絡手段その1:再度振り込む!

    振込を間違った人への連絡手段として最初に行ったのは、こちらの振込名義を変更して相手にメッセージを添えて1円の振込をすることです。



    振込人の名義をメッセージとして、連絡先を記載し、電話をしてくれという連絡のための振込を4度行いました。


    各振込で手数料を150円ずつ取られましたが、背に腹はかえられません。


    これで、3日目を終えることになりました。


    住信SBIネット銀行の組み戻し


    2022年現在、住信SBI銀行はオンラインで組み戻しの手続きを行うことができます。


    組み戻しの手続きの際に必要になるものは、上記の通りです。


    銀行別組み戻しにかかる手数料


    組み戻しをする際、銀行ごとによって手数料が違います。


    下記の表で大手銀行の組み戻しにかかる料金をまとめています。


    ゆうちょ
    660円
    三菱UFJ
    880円
    三井住友
    660円
    みずほ
    880円
    りそな
    880円

    振込間違い5日目:振込先の人と連絡が取れない!

    5日目に、ついに進展となる出来事が発生します!
    銀行から電話がかかってきました!!


    内容は以下のものでした。

    住信SBIネット銀行ですが、○○様でいらっしゃいますか?


    はい!それ僕です僕!紛れもない僕本人です!それ!
    (キ、キター!)


    重要な連絡がありますので、ご連絡差し上げました。
    ガイダンスで本人情報の確認をしていただけますか?


    ええ!!やりますやります!今すぐやります!(焦り気味)


    ガイダンスに沿って番号を入力


    ご入力ありがとうございます。前にご依頼されていた件ですが、


    はいはい!!


    本人様と連絡が取れなかったと、ジャパンネット銀行様から連絡がありました


    ……は?

    いやいや、なんやそれ!連絡が取れなかったって、あんたまだ2日目じゃん!


    引き続き、組み戻しの依頼は継続でやっておりますので……


    そのお金は、預金口座から引き出されたりとかってしてないよね?


    それは個人情報となるので、ジャパンネット銀行様へ言ってもお答えは難しいと思います


    そこからは、熱くなり過ぎて、何を言ったか定かではありません。


    とにかく、頑張ってくれ!どうしてもすぐにでも必要なのでなるべく急いで欲しい!1日1度、進捗状況の確認の電話が欲しいなどを伝えました。


    朗報かと思いきや、どん底に突き落とされた気分でした。


    振込間違い6日目:弁護士や探偵、法テラスに相談してみた

    当初は、銀行に任せておけばお金は返ってくるだろうという安易な気持ちと、銀行ならなんとかしてくれるという安心感を抱いていました。


    しかし、どうにもならないかもしれない、ひょっとすると返ってこないんじゃないのか、という焦りが出てきました。


    弁護士の法律事務所5件で本人の割り出しをお願いした


    とりあえず調べていくと、「弁護士会照会」という制度を利用すれば、銀行口座から本人の割り出しが可能と知ったので、弁護士の法律事務所へ連絡を取ってみました。


    全部で5件ほど電話をして、経緯を説明し、本人を割り出して欲しいと伝えましたが、全て断られました


    ネットで調べた探偵に電話してみた


    次に、銀行口座を調べることに精通しているという探偵事務所を見つけたので、依頼をさせてもらおうと思いました。


    情報開示手数料は5万円程度で出来ると記載があったのですが、頼れるものがないので仕方ありません。


    そして電話をしたところ、とても乱暴な感じでドスの聞いた声のおじさんが出てきました。


    そこでいきさつをすべて洗いざらい話をすると、


    あぁ、それめっちゃ時間かかるやつや!


    時間かかっても調べられないんですか?


    それ、銀行側にまだ問い合わせしてもらったほうがいいよ


    え?じゃあ出来ないってことなんですか?


    いや、出来ないというより、時間がめっちゃかかるよ


    それ遠まわしに出来ない言うてんのと一緒やんけ!!できるんか出来んのかを聞いているんですけど!


    申し訳ないけど、うちじゃそういうのは受けてないね。


    結局やらんのかい!もういいですわ……


    最終的にはお互い半ギレ状態で電話を終えることになりました。


    こうしたやり取りを2社ほどやりましたが、探偵もあてにならなそうです。


    法テラスにどうしたらいいか電話してみた


    先がまったく見えず、どこで誰に相談したらいいのか、何の手続きをすれば相手がわかるのか、ということが、振り出しに戻ったので、相談先を聞くために電話をしてみました。


    ガイダンス
    「この電話は20秒ごとに10円のお金が発生します」


    「金かかるんか……まぁ、しょうがない……」


    電話によると、無料で相談はできますが、法律のことは一切受け付けておらず、地域の法律事務所を教えてくれるだけでした。


    なお、月収が18万円以下で、貯蓄が186万円以下の場合だと無料で法的な相談が可能なケースもあるようです。


    ゼニエモンは該当外なので、有料で地元の弁護士会へ相談に行く予約を取りました。


    また、地元の銀行協会の電話番号も教えてもらったので、そちらにも電話してみることにしました。


    これは話を聞くだけみたいな感じで、まさに「糠(ぬか)に釘」状態で、完全に意味がありませんでした。


    気分を入れ替え、銀行へ電話し連絡

    とりあえず、進捗状況を聞くために再度電話を銀行へ入れました。


    銀行からは、以下の内容をすごく丁寧で綺麗な言葉でもらい、結果的に改めて確認をしてもらいました。


    「は?あんた昨日も連絡しただろうが?こっちもやってんだから、待てって言ってるじゃねぇか。とりあえず、お前の厚かましい話をもう一回出来るかどうかを上の方に聞いてやるから、ちょっと待っとけ」


    そんな時に、こんなニュースを見ました。

    カード会社が自分の銀行口座に間違えて振り込んだ金と知りながら現金2700万円を引き出したとして、東京・福生市で飲食店を経営する堀越純子容疑者(51)が逮捕されました。

    警視庁によりますと、去年5月、東京・品川区のカード会社から堀越容疑者の口座に本来は298万円のところを、誤って1桁多い2980万円が入金されました。


    その後、堀越容疑者は誤って振り込まれた現金と知りながら、信用金庫の窓口でこのうち2700万円を引き出してだましとった疑いがもたれています。


    取り調べに対し、堀越容疑者は「引き出したことは間違いないが、返すつもりでした」と容疑を否認しています。(27日20:42)


    これに対してのインターネットでの反応は、相手に同情するコメントや、相手が悪いというコメントなどありました。しかし、すべて自分が当事者でない人たちの意見。


    ネットでは大きく意見が分かれていましたが、実際に巻き込まれたら、とにかく金を返さない相手が悪い!とどうしても思います。というか、思わないとやっていられません。


    あぁ、俺の20万円、使われなかったらいいけど……と不安がよぎりました。


    振込間違い7日目:丸1週間突入!ダメ元で警察に相談&SNSで検索をかけてみる

    組み戻しの流れ7日目


    ついに、1週間を迎えることになりましたが、なんの進展もありません。


    銀行からは連絡が取れなかったことを淡々と言われるだけですし、法テラス・弁護士・探偵に相談しても全くだめでした。


    となると、もう金は戻らなくてもいいから、相手に支払いをする義務があることを伝えようと思い、費用が20万円以上になってマイナスになることを承知の上で、少額訴訟を行おうと考えました。


    少額訴訟とは、60万円以下の金銭の支払いを求める訴えを裁判で行なうものです。


    銀行が1週間毎日連絡(してるはず)したのに返済されない=もう不正利用されている、もしくは返金を拒否されていると考え、必ず報復したいという気持ちになっていました。


    そこで、過去にお世話になったことのある司法書士のおばちゃんに事の顛末を話すと、私も協力したる!と心強い言葉を言ってもらえたので、ゼニエモンも戦おうと決めました。


    しかし、裁判に住所と名前が必要で、銀行へ直接聞けば分かるとおばちゃんに返答をもらい、再度振り出しに戻りました。


    銀行から預金者の情報を開示するには、裁判所から直接開示を要求しなくてはなりません。


    情報開示のための手続きが必要で、過去の事例を調べると、2ヶ月〜1年程度掛かったという事例もあったようです。


    途方に暮れている中、とある情報をインターネットで発見します。


    「訴えたい相手の住所を知る裏ワザ」
    値段は32,000円と高かったのですが、この裏ワザはすごくいいのではないかと思い、最後の気持ちを託し、こちらへ電話をしてみました。



    今思うと、一番まともなアドバイスをくれたのが、ここでした。


    アドバイスの内容は、以下のようなものでした。

    警察か裁判所に一旦相談する
    警察か裁判所が動けば、銀行も真剣に対応してくれる可能性がある

    そこで、まずは警察へ電話をすることにしました。


    相談したところ、簡潔にまとめると、民事でまだなんの被害も確認されてないわけだから、動けないとのことでした。


    裁判所への相談は、受付時間を過ぎており、翌月曜日にお願いするつもりで、土日に出来ることはなんかないかということを考え、以下のことをしました。


    Twitterなどのソーシャルネットワークで探してみた

    Twitterで見覚えのない20万円の入金があったか探してみることにしました。


    すると、27日に「何故か口座に20万入ってたんだけどなんの金だろ……」と呟いている人を発見!!


    まさか……と思い、捨てアカ(どうでもいいアカウント)を作成し、この人に返信してみることにしました。



    タイムラグは4日。
    全国は広いとしても、20万円の知らない入金をされた人は少ないはず!!


    「頼む、この人であってくれ……そして俺に返信してくれ……」という切実な願いと共に連絡しました。


    しかし、2時間かかっても連絡なし。
    「まぁ、自分が逆の立場でも返答はせんわな……」


    弁護士ドットコムで相談してみた

    こちらは、ヤフー知恵袋などのQAサイトの専門家版みたいな感じで、直接弁護士がQAに答えるサービスです。


    弁護士ドットコムのキャプチャ画像

    https://www.bengo4.com/


    こちらへ相談をしましたが、「法テラスか、弁護士に聞いたら?弁護士費用は人によっては違うから答えることはできないけど、多分、20万なら赤字になるんじゃないの?」といった返答でした。


    わかりきったことではありますが、無念です……。


    もう一度探偵に聞いてみた

    最後に、以前と違う探偵に聞きました。


    返答としては、これが通帳がある銀行ならなんとかなる可能性は高いけど、ネットバンクだときつい。


    今回は、ネットバンク同士なので、ケースとしては一番難しいケースである、とのことでした。


    振込間違い10日目:ついに20万円が戻ってきた!

    この頃運が悪く、こういった詐欺メールが流行っていました。



    要は、間違えて〇〇万円(すごい大金)振り込んでしまいました!これ対応してくれたら迷惑料として〇〇万円(これまた大金)をあなたに差し上げますよ!というものです。


    こういうのが流行っているから、自分で動いても、こういった詐欺と間違われるかもしれないと感じました。


    銀行からの連絡もないし、ひょっとしてもうお金は返って来ないかもなと思い途方に暮れていましたが、ふと銀行口座をネットで確認してみると…。



    遂に戻ってきました!!


    丸10日目でした!
    世の中にはいい人がいるなぁと思い、騒ぎ立てた自分、巻き込んだ銀行、振り込まれた方、全てに本当に申し訳なく思いました。

    ※返金されてないと絶対にこうなりません(笑)。


    本当に良かったです……。


    今回の件でゼニエモンが得た教訓

    今回得た教訓を、今後の人生の糧とするため、また、ゼニエモンと同じく間違えて振り込んでしまったという人のために、今回の件で学んだことをお伝えします。


    気づいたらすぐに銀行へ連絡する

    とにかく気づいたらすぐにでも電話をして、
    「○○日の○時に○円振り込んだ件ですが、組み戻し手続きをお願いします!」
    と伝えましょう。


    本人の情報開示をすれば、本人同士の話で終わる方法があるなどと言われることもありますが、組み戻しの手続きをしたほうが早く終わる可能性が高いです。


    これを行ったために、ゼニエモンは3日ほどの時間を無駄にしました。


    素直に組み戻しをして欲しいと伝えましょう。


    なお、今回の件では間違えた振込先の口座がありましたが、間違えた口座番号の口座がない場合があります。


    その場合は、3〜4営業日で戻ってきます。


    素直に1〜3週間は待つ

    相手との連絡を取ったり、銀行によっては郵送のみの手続きなどがあったりするので、素直に最低1〜3週間ほど待ちましょう。


    この間はすごくハラハラして、胸をかきむしりたくなるような気持ちになります。


    しかし、他へ依頼しても全て3〜10万円程度の費用がかかる上、何の解決にもならないので、待ち続けるのがポイントです。


    なお、この時に振込などでメッセージを相手に送っておくというのも、相手にこちらの意図が伝わる可能性もあるので、やっておくべきです。


    ただし、銀行にしつこく電話して進捗状況を調べさせるくらいの圧力はかけておきましょう。


    たまたまだと思いますが、情報開示の裁判を起こすことを相手の銀行先へ伝えてくれと言ってからすぐに返金手続きが行われたので、こうやってプレッシャーを与えるのはいいかもしれませんね。


    相手と連絡が取れない、または拒否されたらどうにもならない

    それでも相手と連絡がとれない、または返金を拒否された場合は、組み戻し手続きが終了となります。


    連絡が取れない場合の対応は、ほとんどの銀行で1ヶ月までとなっていて、それ以降は知らないよというスタンスです。


    この場合、再度組み戻しの依頼をかけると同時に、相手の情報開示をするための裁判の準備に入ります。


    まず弁護士に相談し、弁護士会照会にかけてもらい、銀行に情報開示してもらうことが必要です。


    これにはあまり費用はかかりません。


    護士より司法書士の方が割安です。


    しかし、ほとんどの場合、裁判所からの命令以外では情報開示は難しくなっています。


    そのため、もう一つの方法として、裁判所を通して調査嘱託の手続きをして、銀行に情報開示をしてもらう方法があります。


    ただ、着手金から裁判費用まですべて自費になるので、30万円以下の誤入金の人は、ここで諦める人が多いです。


    相手は、本来受け取るべきでないお金をもらっているので、それに手をつけることは違法行為となります。


    しかし、本人がそのお金を使ったかどうかすら、裁判で情報開示しないと調べられません。


    銀行はいくら聞いても、個人情報保護の観点から教えてくれません。


    もちろん、こちらは相手の口座番号とカタカナの相手の名前しか知りません。


    そのため、当然ながら、お金の返還を求める裁判を起こしたくても、裁判相手の住所から、名前まで全て知らない状況なので、返還を求める裁判を起こすことは出来ません。


    振込詐欺などの場合は、口座番号とカタカナの名前だけで裁判出来たという事例があります。しかし、今回は、全てこちらに非がある誤入金なので、これは出来ません。


    裁判で、本人の情報開示をしてもらい、ようやく相手の住所や名前がわかった時点で、不当利益返還の裁判が起こせます。


    相手が使っていたり、ATMに残高が足りなかったりすると、相手は有罪となる可能性は高いです。


    しかし、こちらにお金が返金されない場合もあります。


    お金がない状態から取ることはできないので、たとえば、相手がとても貧しい世帯で差し押さえられる財産もない場合、泣き寝入りになってしまいます。


    なお、振込金額が60万円以下の場合、少額訴訟が利用可能です。


    簡単な手続きで、安いと1万円程度費用で手続きをすることです。


    逆にまったく知らない金額を振込まれてしまった人が取るべき行動

    今回ゼニエモンは振り込んでしまった側ですが、逆に振り込まれてしまった人はどう行動をするべきなのでしょうか。

    絶対振り込まれたお金は使い込まない

    間違えて全く覚えのない金額が振り込まれたという場合、そのお金は不当利得に該当します。


    不当利得とは、法的な根拠もなく利益を得たことを指し、不当利得に当たるものは返還する義務を負うと民法で定められています。


    法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において、これを返還する義務を負う。

    とはいえ、不当利得返還請求で適用する部分は「利益の存する限度」ということなので、あくまで請求した時点で残っている分の利益を返還するということです。


    「え?じゃあ中途半端に使わないで使い切っちゃえば返さなくていいの?」と思ったかもしれませんが、あくまでこれは善意の受益者に限ります。


    ここでいう善意は法律における意味で、「認識していないこと」という意味です。


    なお、悪意とは「認識していること」を指します。


    全く知らないお金を振り込まれた!と認識してあれこれ検索している時点で、悪意の受益者となります。


    もし善意の受益者であれば、仮に知らないうちに使い込んでしまったとしても、残った残金分の返還をする形で収まりますが、もしも認識していた=悪意の受益者で合った場合は使い込んでしまった分も含めて全額を返還する義務が生じます。


    そのため、もし「知らないお金が振り込まれている」と気がついたら手をつけないでおくようにしてください。


    急にお金が湧いてきたら魔が差すかもしれませんが、そこはぐっと堪えましょう。


    山口県阿武町 給付金誤振込事件

    2022年4月に山口県の阿武町で、給付金を4630万円を個人の口座に誤振込してしまった事件がありました。

    誤振込された相手は誤振込だと知りながら、町が訴訟を起こすまでに振り込まれたお金を使い切り、電子機器使用詐欺容疑で逮捕されました。

    この事件は、かなり話題になったので知っている方も多いと思います。

    金額の大小に関わらず自分の口座に身に覚えのないお金が振り込まれていたら、使わずに直ちに銀行に報告することが一番です。

    銀行に連絡をする

    じゃあ、振り込まれた人はどうすればいいの?という話ですが、これはシンプルに銀行へ連絡をするのが正しい行動です。


    今回ゼニエモンは相手と連絡が取れなくてもやもやしましたが、苦労をした組み戻しは、振り込まれた人の連絡が入ってから動き出します。


    そのため、使わなかったとしても、連絡をしないと何も進展せず放置状態となってしまいます。


    もし残高に異変を感じたら、すぐ銀行に連絡をしましょう。


    なお、返還をしなかった場合、余計な利息を支払うことになる場合があります。

    悪意の受益者は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。


    放置されたから利息を請求する人はなかなかいないと思いますが、言い切ることはできません。


    銀行への連絡を忘れないようにしましょう。


    相談しても無駄なところ

    相談しても無駄なところもあり、時間の無駄と感じたところをお伝えします。


    探偵

    どうやら、通帳を発行している銀行なら調べられるんですが、ネットバンクは無理だそうです。


    かなり探しましたが、専門業者でも無理でした。


    銀行

    どれだけ困っているコトをアピールしても、情報は開示してくれません。


    組み戻しの手続き以外は無理ですし、毎回電話で話す人は変わるので、動いているのか動いていないのか不安になります。


    銀行協会

    話は聞いてくれますが、解決にはあまりつながりません。


    警察

    民事のため、一切対応してくれません。


    相手が、お金を引き出していたり、証拠があれ動けますが、それ以外は動けません。


    なので、相手の情報開示の訴訟により、裁判所から情報開示をしたあとに動くこととなります。


    Q&Aサイトや弁護士サイト

    こちらと最初から温度差があるので、当たり障りのないネットで調べればすぐにわかる情報しかアドバイスは言ってもらえません。


    今回は、返金してもらったのでハッピーエンドでしたが、2万円などの少額では、組み戻し手続きを断られたら、それ以上何もしない人がほとんどと思います。


    これは、体感して分かったのですが、誤入金の後にかかるであろう労力と費用が割に合わないからです。


    簡単に振り込めてしまう銀行のシステムが悪い!受け取ったコイツが悪い!といろんなもののせいにしてしまいたくなりますが、最終的に自分が一番悪いです。


    組み戻しは、誰かが助けてくれるというヒーローなんか存在せず、どうするのかは全て自己責任という世界です。


    今回は、強くそれを学ばされた出来事となりました。


    こんな感じでゼニエモンの組み戻し体験談を終わります。


    ものすごく不安な気持ちは理解できますので、組み戻しで不安なことなどあったら、当サイトのお問い合わせから連絡いただけると、協力できることがありましたら、是非協力させていただきます。




    長くなりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました。


    組み戻しの一般的な流れ

    組み戻しの一般的な流れは、下記のようになっていることがほとんどです。


    また、同じ銀行間での組み戻しは、銀行と銀行同士のやり取りがないためスムーズに進むこともあります。


    • 組み戻しを行いたい銀行に振込依頼を行う
    • 依頼銀行が振込先銀行に依頼を行う
    • 振込先銀行は間違って振り込みをした相手に返金の許可を得る
    • 組み戻し手続きが始まり返金される

    銀行公式ホームページの組み戻しのページでは、組み戻しが完了するまでに1週間から10日間かかると書いてありますが、実際は相手の許可がいつ得られるのかによるので10日以上かかってしまうこともあります。


    組み戻しを拒否された場合の対処法

    銀行に組み戻しを依頼して拒否された場合、振込先から拒否をされる場合があります。


    もし相手に拒否された場合、不当利益に当たるため、刑事・民事どちらでも訴訟を起こすことができます。


    刑事事件としては詐欺罪・窃盗罪・電子計算機使用詐欺罪の罪に該当します。


    ただし、訴訟を起こすこと自体にもお金がかかってしまうため、余程の額の振込間違いではない限り、組み戻しで訴訟を起こす人は少ないです。


    追記:振込間違いについて、ゼニエモンが元大手銀行員に聞いてみた!

    つい先日、以下のような問い合わせがゼニエモンの元に来ていました。

    「学費の振込を娘に任せたら全くしらない人に振込んでしまい、銀行からは相手と連絡が取れませんと言われました。
    どうしたらいいかと悩んでいたら、ゼニエモンのこのページを見ました。」

    2021年に入ってから同様の問い合わせが2件あったので、もしかすると需要があるかと思い、改めて知り合いの元銀行員の方に話を聞いてみました。


    元銀行員の方が言うには、振込間違いをすると振り込んだ時点で相手の資産となるので、相手が返してもいいよと言ってくれない限り、銀行側で勝手に移動はできないとのことでした。


    銀行はあくまで依頼主から依頼された振込先に振込んだだけなので、銀行には非がありません。


    また、振込間違えに関しては銀行も相手側に連絡を取りますが、出てもらえないケースは多いです。


    今はセールスや詐欺を防ぐために、登録していない番号からの電話には出ない、フリーダイヤルには出ないという方もいるので、連絡を取ること自体が難しいとも言えます。


    銀行としては何度連絡を取っても出てもらえないことに加え、銀行側のミスではないことから時間を割くことがだんだん厳しくなります。


    そうですよね。

    銀行は振込指定した相手に間違いなく振込んでくれているので、こちらが間違っていたとしても責めることはできず、協力してもらうことしかできないんですよね…。

    絶対に返してもらいたい! と相談したいときは

    「国民生活センター」に相談する方法もあります。


    相談してみると、自分がどこまで手続きをしているのか、待っている間にできることなどを確認することができます。


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