携帯電話代の未納でも信用情報は傷がつくことも!知っておきたいスマホの分割購入
毎月支払う携帯の利用料金を、うっかり払い忘れたり、残高不足で引き落としできなかった経験がある人は多いのではないでしょうか?
また、生活費の出費がかさんだ結果、携帯料金の支払いを後回しにしてしまうこともあります。
しかし、払えなかったとき、すぐに振込や電話などで対応すれば問題ないのですが、払わないまま放置していると大きなトラブルに繋がる場合も少なくありません。
そこで今回は、携帯料金の滞納をしたときはどうなるか?他サービスの利用に影響はあるのか?といったことについて、解説していきたいと思います。
また、既に何度か携帯の利用料金を延滞したことがあり、自分の信用情報がどうなっているか確認したいと思っている人もいるはずです。
その人は、以下の記事で解説している信用情報の開示方法の確認方法をチェックして、実際に開示してみましょう。
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携帯電話の料金を延滞するとどうなる?
携帯の利用料金を延滞すると、以下のいずれかになる可能性が高くなります。
- 携帯電話の利用停止
- 延滞金の発生
- 信用情報が傷つく
それぞれのケースについて、以下で詳しく見ていきましょう。
携帯電話の利用停止
携帯電話の料金を支払わないと、最初に携帯電話の回線が利用できなくなります。
4G、5Gといった電波を受信できず、Wi-Fi環境下でしかデータダウンロードやメールが利用できなくなるので注意が必要です。
支払いがない状態が続くと強制解約され、一切の機能が利用できなくなります。
強制解約された場合、他社であっても再契約のハードルが高くなるので、できるだけ避けるのがおすすめです。
また、強制解約後も長期的に支払いがないと、法的手段を取られることもあります。
財産が差し押さえられるケースもあるので、早めに対処することを心がけましょう。
延滞金の発生
携帯料金の支払いがない状態が続くと、延滞金が発生します。
延滞金は、支払いが遅れたときの罰則金のようなもので、その割合は携帯会社ごとに割合が決められています。
各携帯会社の延滞金の割合は、以下の通りです。
携帯会社 | 延滞金の割合 |
---|---|
au | ‐ |
Softbank | 年14.5% |
docomo | 年14.5% |
楽天モバイル | 年14.5% |
LINEモバイル | 年14.6% |
IIJmio | 年14.6% |
mineo | 年0% |
※2020年11月時点
延滞金が発生した場合、未払いの携帯料金と一緒に払うケースがほとんどです。
延滞金は支払い期限の翌日から支払い日まで毎日加算され続けるので、できるだけ早めに料金を支払いましょう。
信用情報が傷つく
携帯の本体代金を分割払いにして利用料金と一緒に払っている場合、利用料金の滞納はローンの滞納と同じ意味になり、信用情報に傷がつく可能性があります。
1回なら大きな影響にはなりませんが、何か月も延滞したり、督促を無視し続けると金融事故として扱われる場合もあります。
そうなると、数年はクレジットカードの新規発行や住宅ローンの契約ができなくなるので、その予定がある人は必ず支払うようにしましょう。
また、カードローンの借入も非常にハードルが高くなります。
もし緊急でお金が必要になったときは、比較的融通を効かせてくれるカードローンを選ぶようにしましょう。
ちなみに、未払いの携帯料金の支払いは、ショップ窓口、払い込み用紙を使ったコンビニ払い、その他対応しているオンライン決済サービスなどで支払うことが可能です。
携帯の利用料金に時効はある?
携帯の利用料金は、5年で支払いを時効にすることができます。
つまり、請求から5年経てば支払う義務がなくなるのです。
ただし、時効成立前に督促や訴訟を受けると時効が中断してしまい、その度に新しく5年をカウントし直す必要があるため、この方法はあまり現実的とは言えません。
また、携帯会社から訴えられて判決が出た場合、時効期間が10年となるので、さらに時効成立が難しくなります。
時効の成立を目指すよりも、料金を支払う方が手っ取り早く問題を解決できるでしょう。
携帯電話の分割購入も信用情報に記載されている!
まず知っておきたいのが、携帯電話の分割購入もローンの1つということです。
とてもラフに利用できることに加え、審査自体も行われている実感はほとんどないのですが、これも1つのローンとして扱われています。
つまり、前述したとおり携帯の本体代を分割する場合、毎月の利用料金とセットで支払いをしているケースが多いため、支払いが滞れば信用情報に滞納が記録されるのです。
信用情報には、以下のように記載されています。
購入した日や購入金額、毎月の支払額が記載されています。
一方で、携帯本体を一括で購入した場合や、既に支払いを終えている場合は、毎月の支払いに本体の分割料金が含まれていないので、滞納しても信用情報は傷つきません。
本体代を支払っている間は、延滞しないよう特に気を付ける必要があるでしょう。
ただし携帯の支払いは、通信料と本体代が合算されて請求されるので、支払い額が膨らみやすくなっています。
支払いが数日程度遅れた場合でも滞納マークが付くので、引き落とし時に残高が足りなかったということがないよう、注意が必要です。
信用情報は様々な金融機関で共有されているので、信用情報が傷つくと、新しくローンやクレジットカードの契約をすることが難しくなります。
既に契約しているローンでも返済能力が低下したと判断され、借入額を縮小されるケースがある点も把握しておきましょう。
ちなみに信用情報が傷ついた場合も、携帯の新規契約は料金の未払いがなければ基本的に可能です。
その場合、携帯の本体代金を分割払いできない可能性があるので、本体代をどのように払うか考慮する必要があります。
携帯の購入がローンなら、審査に落ちることもあるの?
スマホなど携帯本体の分割購入はローンになるので、支払えるかどうかの審査が行われています。
以前の審査は形だけで、審査落ちする人はほぼいない状態でしたが、2007年に総務省から通達があり、しっかり審査をするようになったのです。
現在行われている審査は、本体代金が10万円以下のものと、10万円以上のもので審査内容が異なります。
10万円以下の場合、軽い審査のみで支払い能力の有無はチェックされません。
過去に延滞していないかどうかだけ確認されるので、審査に落ちる人は少ないと言えるでしょう。
一方で、携帯の本体料金が10万円以上の場合、過去の延滞に加えて支払い能力もチェックされるので、審査に落ちる人も多くなります。
携帯本体を分割購入するときは、値段も考慮に入れて決めるのがおすすめです。
審査についての詳しい情報は、以下のページをチェックしてください。
携帯のローンが他のローンに影響することもある
スマホなど携帯の分割購入は、実際に支払っている額よりも多く信用情報に記載されます。
これは、毎月支払っているのは様々な割引適用後の額ですが、信用情報に記載されているのは割引前の額だからです。
ゼニエモンの例で言うと96,000円のiPhoneを購入し、月に5,020円の12回払いにしましたが、信用情報を確認すると割引前の金額が掲載されています。
実際に毎月支払っている金額よりも多く記載されるので、ローンを契約しすぎると、本人の年収から算出される毎月の支払い可能額がどんどん下がることを意味します。
結果として、新規ローンの契約ができなくなる場合もあるので、注意しましょう。
実例として、携帯電話の乗り換えのキャンペーンで50,000円のキャッシュバックがあったとき、転売を目的に契約しまくった人もいましたが、毎月の返済が返済能力を超えたと判断されて他のローンへ通らなくなったことがありました。
たかが携帯電話の契約くらい大丈夫だろうと思わずに、ローンを組んでいるということに対して自覚を持って利用するのがおすすめです。
また、docomoはdカード、ソフトバンクはYahoo! JAPANカードなど各社で発行しているクレジットカードの審査をする際、ローンの滞納が影響を及ぼすこともあります。
最悪の場合、クレジットカードの審査に落ちるケースもあるので、ローンの滞納には十分気を付けましょう。
まとめ
ここまで、携帯の利用料金を滞納したときにどうなるか?ということと、分割購入が及ぼす影響について説明してきました。
携帯の利用料金を滞納すると、最悪の場合強制解除となり訴訟を起こされることもあるので、なるべく早く支払いをするように心がけましょう。
また、本体代を分割で支払っている人は、料金の支払いが遅れるとローンの滞納と見なされ、信用情報に傷がつくことがあります。
そうなると、住宅ローンやクレジットカードの審査に影響が出る場合もあるので、注意してちゃんと支払うように心がけましょう。